Windows XPサポート終了!これで終わりではないWin7も東京五輪で終了へ、まだまだ続くサポート終了問題
Windows XPのサポートが終了した4月9日、日本マイクロソフトは品川の本社ビルで、Windows XPのサポート終了に関する記者説明会を開いた。現在のWindows XPの状況、4月9日以降の対応などについて説明が行われたので、詳細をレポートする。
●サポート終了したWindows XPマシン 、2014年6月末で592万台の残存を予想
4月9日、とうとうWindows XPのサポートが終了した。同日、日本マイロソフトの品川本社では、Windows XPサポート終了に関する記者説明会が開催され、サポート終了後の対応などが説明された。
Windows XPのサポート終了について説明する日本マイクロソフトの最高技術責任者 加冶佐俊一 氏
●XPは、最新のWin8より21倍ウイルス感染率が高い
説明に立った日本マイクロソフトの最高技術責任者である加冶佐俊一 氏は、「Windows XPはWindows 8より21倍ウイルスの感染率が高い。最新のOSは、多層防御によりさまざまなシナリオに対応できる。ぜひ最新のOSに乗り換えていただきたい」と強調するとともに、IDC JapanによるWindows XPの最新データを示した。
最新のWindows 8は、多層防御によりWindows XPよりも圧倒的にセキュリティが高いと強調。
それによると、2013年12月末時点で、国内のWindows XPの搭載されたPCは1227万台。これが、2014年6月末には592万台にまで減ると予想されている。半年で半減すると予想されているわけだが、それでも約600万台のWindows XP 搭載PCが残ることになる。
●サポート終了後の対策は4つ
そこで、加冶佐氏は、サポート終了後もやむを得ずWindows XP搭載PCを使い続ける場合の対策として、次の4つを挙げた。
1. すべてのセキュリティ更新プログラムを適用する。
2. セキュリティ対策ソフトを導入し、つねに最新の状態にする。
3. インターネットから切断する。
4. USBメモリなどの利用を停止する。
4月9日以降、やむを得ずWindows XPを使い続ける場合に、リスクを低減するために必要な4つの対策
そのうえで、改めて「これだけは万全ではない。できるだけ早く最新環境に移行してほしい」と呼びかけた。
●最新OS移行の促進に無料の相談窓口を設置
また、最新OSへの移行を検討しているユーザー向けに、無料の相談窓口の設置も案内された。個人と法人向けの2つが用意されているので、対応方法が分からない場合や相談する相手がいない場合は、問い合わせてみるとよいだろう。
<移行検討の相談窓口>
◆個人向け(フリーダイヤル:5/31まで)
0120-256-790
◆中小企業向け(フリーダイヤル:6月末まで)
0120-023-999
●XPの次は、Vista、Windows 7のサポート終了が次々と控えている
今回は、Windows XPのサポート終了だったが、マイクロソフト製品のサポート終了は、今後も続く。Windows 7のサポート終了は、なんと東京オリンピックの年だ。
説明会でアナウンスされたのは、次の3製品だった。
・Windows Vista……2017年4月11日
・Windows 7……2020年1月14日
・Windows 8/8.1……2023年1月10日
いま最も多く利用されているWindows 7であっても、東京オリンピックが開催される2020年の1月14日にはサポートが終了する。現在、Windows 7を利用しているユーザーは、覚えておくとよいだろう。
なお、直近では、Windows Server 2003のサポートが2015年7月に終了する。サーバOSなので、一般ユーザーの関心は低いと思うが、サーバだけにサービスや企業にとっての影響は今回のWindows XPのサポート終了に劣らず大きい。Windows Server 2003は、IT管理者のいない中小企業でも広く使われていると思われるので、まだ対策していない企業は、早急に対策を立てるべきだろう。
4月9日以降、Windows XPに重大な脆弱性が見つかってもセキュリティ更新プロクラムは提供されないが、マイクロソフトとしては、万が一、重大な問題が発生しそうな場合は、対処方法も含めた情報提供は行っていくということだ。
いずれにしても、Windows XPの製品としての寿命は、2014年4月9日、終わった。以降、Windows XPを使うことは自己責任となる。まさに保険の切れた自動車を運転するようなものだと思った方がよい。
井上健語(フリーランスライター)
●サポート終了したWindows XPマシン 、2014年6月末で592万台の残存を予想
4月9日、とうとうWindows XPのサポートが終了した。同日、日本マイロソフトの品川本社では、Windows XPサポート終了に関する記者説明会が開催され、サポート終了後の対応などが説明された。
Windows XPのサポート終了について説明する日本マイクロソフトの最高技術責任者 加冶佐俊一 氏
●XPは、最新のWin8より21倍ウイルス感染率が高い
説明に立った日本マイクロソフトの最高技術責任者である加冶佐俊一 氏は、「Windows XPはWindows 8より21倍ウイルスの感染率が高い。最新のOSは、多層防御によりさまざまなシナリオに対応できる。ぜひ最新のOSに乗り換えていただきたい」と強調するとともに、IDC JapanによるWindows XPの最新データを示した。
最新のWindows 8は、多層防御によりWindows XPよりも圧倒的にセキュリティが高いと強調。
それによると、2013年12月末時点で、国内のWindows XPの搭載されたPCは1227万台。これが、2014年6月末には592万台にまで減ると予想されている。半年で半減すると予想されているわけだが、それでも約600万台のWindows XP 搭載PCが残ることになる。
●サポート終了後の対策は4つ
そこで、加冶佐氏は、サポート終了後もやむを得ずWindows XP搭載PCを使い続ける場合の対策として、次の4つを挙げた。
1. すべてのセキュリティ更新プログラムを適用する。
2. セキュリティ対策ソフトを導入し、つねに最新の状態にする。
3. インターネットから切断する。
4. USBメモリなどの利用を停止する。
4月9日以降、やむを得ずWindows XPを使い続ける場合に、リスクを低減するために必要な4つの対策
そのうえで、改めて「これだけは万全ではない。できるだけ早く最新環境に移行してほしい」と呼びかけた。
●最新OS移行の促進に無料の相談窓口を設置
また、最新OSへの移行を検討しているユーザー向けに、無料の相談窓口の設置も案内された。個人と法人向けの2つが用意されているので、対応方法が分からない場合や相談する相手がいない場合は、問い合わせてみるとよいだろう。
<移行検討の相談窓口>
◆個人向け(フリーダイヤル:5/31まで)
0120-256-790
◆中小企業向け(フリーダイヤル:6月末まで)
0120-023-999
●XPの次は、Vista、Windows 7のサポート終了が次々と控えている
今回は、Windows XPのサポート終了だったが、マイクロソフト製品のサポート終了は、今後も続く。Windows 7のサポート終了は、なんと東京オリンピックの年だ。
説明会でアナウンスされたのは、次の3製品だった。
・Windows Vista……2017年4月11日
・Windows 7……2020年1月14日
・Windows 8/8.1……2023年1月10日
いま最も多く利用されているWindows 7であっても、東京オリンピックが開催される2020年の1月14日にはサポートが終了する。現在、Windows 7を利用しているユーザーは、覚えておくとよいだろう。
なお、直近では、Windows Server 2003のサポートが2015年7月に終了する。サーバOSなので、一般ユーザーの関心は低いと思うが、サーバだけにサービスや企業にとっての影響は今回のWindows XPのサポート終了に劣らず大きい。Windows Server 2003は、IT管理者のいない中小企業でも広く使われていると思われるので、まだ対策していない企業は、早急に対策を立てるべきだろう。
4月9日以降、Windows XPに重大な脆弱性が見つかってもセキュリティ更新プロクラムは提供されないが、マイクロソフトとしては、万が一、重大な問題が発生しそうな場合は、対処方法も含めた情報提供は行っていくということだ。
いずれにしても、Windows XPの製品としての寿命は、2014年4月9日、終わった。以降、Windows XPを使うことは自己責任となる。まさに保険の切れた自動車を運転するようなものだと思った方がよい。
井上健語(フリーランスライター)