生物多様性育む「ポケットパーク」、街角で増加 上海市

【新華社上海5月23日】5月22日は「国際生物多様性の日」に当たる。中国上海市ではこの地球規模の課題の答えを街角の小さな公園で見つけられるかも知れない。
比較的小規模で多様な形状を持ち、一般に開放された憩いの場を「ポケットパーク」と呼ぶ。面積は千〜8千平方メートル程度で、柔軟なレイアウトと快適な環境、身近にあって行きやすい点などから市民に人気があり、上海市が推進する公園都市建設でも重視されている。

現在のポケットパークは従来の緑地のような植栽にとどまらず、エコロジーを考慮している。同市生態環境部門によると、市内には生物多様性保全と憩いの場としての機能を兼ね備えた庭園が50カ所近く整備されている。違法建築撤去跡地や遊休地など、生物多様性の乏しかった土地が改修され、都市内部の生態回廊と大規模公園をつなぐ役割を果たすようになった。

上海自然博物館自然史研究センターの謝漢賓(しゃ・かんひん)研究員は、ポケットパークのきめ細やかな整備は都心部の緑地不足を効果的に解消し、野生動植物にとって貴重な生息地を創出したと説明。人々のニーズと環境保護を深く融合させた管理方式は、巨大都市の中心部における環境ガバナンスに参考となる実践モデルを提供しているとの考えを示した。

2021〜25年に市内で新設、改修されたポケットパークは計393カ所に上った。26〜30年には環境都市のビジョンを見据え、公園建設をさらに進めるとともに、高水準の環状公園帯を設置し、全域で一体的に機能するグリーン(環境配慮型)な空間を構築していく。(記者/有之炘、陳浩明)
