義ノ富士 1差堅守で賜杯争い残った! 宇良を押し出し2敗対決制す 9連勝で白星2桁に「いい流れだと思う」
平幕の義ノ富士が宇良を押し出し、9連勝で白星を2桁に乗せた。賜杯争いでトップとの1差を守り、新三役と初優勝の可能性を残した。大関霧島は琴栄峰との2敗対決を逆転のうっちゃりで制し、11勝目を挙げて単独首位に立った。小結若隆景は翔猿との3敗対決でつり出した。霧島を1差で3人が追う。幕内経験者として初めて序ノ口から十両に復帰した炎鵬(31)=伊勢ケ浜=は明生(立浪)に下手投げを決め、勝ち越した。
突然の高速突っ張りだった。義ノ富士は立ち合いもろ手突きで攻め、横に跳ばれて手をつきそうになるもこらえると、再び突きを連射。宇良をそのまま押し出した。
2敗対決を制し9連勝。「いい流れだと思う。勝ち越しが早くできて、落ち着いている。あと2日、自分の相撲で勝って千秋楽につなげたい」。新入幕で優勝争いを演じた昨年名古屋場所以来の2桁星。初優勝だけでなく新三役への期待も高まってきた。
本来は四つ相撲だが「何をしてくるか分からない相手。中に入れさせないようにして、様子を見ていたら突っ張りの回転が良かった」という相撲センスを見せつけた。八角理事長(元横綱北勝海)から「圧倒する相撲。中に入らせないうまい相撲でもある。横綱大関が戻ってきても優勝争いができる」と評された。
春場所は7勝に終わり、入門以来初めて負け越した。場所前の稽古では相撲を取る申し合いの2時間前から四股、てっぽうなど基礎でみっちり汗をかく。それから番数をこなし「後半良くなってくるのでは」と初日に話していた通り、上昇気流に乗った。
場所中には治療後に、主将を務めた日大相撲部の寮に顔を出して後輩を激励したという。人当たりの良さと稽古熱心さ、平常心が持ち味。それでも「久々の感覚。今日は緊張した」と、大きな勲章へ意識が高まってきた。
