「ヘッドライト」何時に点ける?

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「ヘッドライト」何時に点ける?

 近年販売されている新型車には、周囲の明るさをセンサーで感知し、自動でヘッドライトを点灯・消灯させる「オートライト機能」の搭載が義務付けられています。

 夕暮れ時やトンネルへの進入時など、ドライバーがスイッチを操作しなくても自動でライトが点くため、点け忘れを防ぐ心強い安全装備としてすっかり定着しました。

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 しかし、街中を見渡せば、この義務化以前に製造された「オートライト非搭載のクルマ」もまだまだ数多く走っています。

 そうした手動でライトを操作するクルマに乗るドライバーの間で、たびたび議論の的となるのが「夕方、一体どのタイミングでヘッドライトを点灯させるのが正解なのか?」という問題です。

 道路交通法(第52条)では、ヘッドライト(前照灯)は「夜間(日没時から日出時まで)」に点灯しなければならないと定められています。

 しかし、この「日没」という基準が少々厄介です。

 季節や天候によって周囲の明るさは変化するため、ドライバー各人によって「まだ周囲が見える」「もう暗い」という感覚にズレが生じてしまうのです。

 インターネット上やSNSでも、この点灯タイミングについて様々な意見が飛び交っています。

「運転していて自分の視界が悪くなってから点ければ十分」「まだ明るいうちからライトを点けて走るのはカッコ悪い気がする」といった、自身の視界を基準に考える声がある一方で、「薄暗くなっているのに無灯火やスモールランプ(車幅灯)だけで走っている車は本当に怖い…」「ライトは自分が前を見るためだけでなく歩行者や他のクルマに自分の存在をアピールするためのものだ!」と、周囲からの視認性を重視する厳しい意見も多数見受けられます。

 また、「普段オートライトのクルマに乗っているから、たまに代車やレンタカーに乗ると夕方になってもライトを点け忘れてしまい、ヒヤッとした」という、現代ならではの失敗談も寄せられていました。

 では、手動で操作する場合、具体的にどのタイミングで点灯させるのがベストなのでしょうか。

 警察庁や各交通安全団体が強く推奨しているのが、日没時間の「30分前」を目安とする「早めのライト点灯」です。

 夕方の「薄暮時間帯(春から夏は午後5時台〜6時台、秋から冬にかけては午後4時台など)」は、周囲の景色が人の目に見えにくくなる一方で、ドライバーにまだ「暗い」という認識が薄いため、クルマと歩行者などが衝突する重大事故が一日の中で最も発生しやすい“魔の時間帯”とされています。

 そのため、この時間帯に「少し薄暗くなってきたかな」と感じた段階で、迷わずヘッドライトを点灯させるのが正解といえます。

 またこの時、スモールランプだけで済ませるのではなく、最初からしっかりとロービーム(すれ違い用前照灯)を点けることが重要です。

 スモールランプはあくまで車幅を知らせるためのものであり、走行しているクルマの存在を遠くから認識させるには光量が圧倒的に足りません。

 同時に「まだ自分は見えているから大丈夫」ではなく、「周りからは自車が見えづらくなっているかもしれない」という意識の転換が必要です。

 事故のリスクが高まる夕暮れ時は、少し早いかなと思うくらい早めにヘッドライトを点灯させる。

 そのちょっとした気遣いが、自分と周囲の命を守る大切な安全運転の第一歩となります。