HTCからスマートグラス「VIVE Eagle」国内発売、auなどで24日発売
HTC NIPPONは、国内向けにスマートグラス「VIVE Eagle」を発表した。価格は8万2500円~。
KDDIが、「au+1 collection」のラインアップのひとつで4月24日に発売する。サングラスレンズとクリアレンズモデルは8万2500円。調光レンズは9万8000円。予約はすでに受け付けている。ほかにヤマダデンキなどでも取り扱われる。
HTC初のAIグラス
「VIVE Eagle」は、HTC製のスマートグラス。スマートフォンのAIアシスタントと連携してスマートフォンを手に取ることなくハンズフリーで利用できる。本体のボタンでAIを起動でき、翻訳や検索、ニュースの確認ができる。人の名前や駐車した場所など、AIに尋ねて生活をサポートしてもらえる。
ベリー
ブラック
グレー
コーヒー
本体にスピーカーも搭載しており、音漏れをおさえて快適に音楽を楽しめるという。複数のマイクとノイズキャンセリング技術により、騒音下でもクリアな通話が可能だ。カメラも備えており、すぐに撮影を始められる。最新のブレ補正や水平調整機能、HDRにも対応し、動きながらでも滑らかな映像を残すことができる。LED部分を覆うとカメラが自動で停止するなど、プライバシーにも配慮している。目線に配置されたカメラは、ハンズフリーで撮影を開始でき「ありのままの瞬間」を記録できるとする。デザイン面では、中が透けて見えるクリアなフレームを採用し、リサイクル性の高い素材を使用している。
VIVE Eagleで撮影した写真
分解した様子
上からクリアレンズ、サングラス、調光レンズ
ノーズパッドは調節可能で、長時間の装着でも快適さを保つ。度付きレンズにも対応する。眼鏡市場やサンクスオプティカルグループでレンズを交換できる。本体はIP54の防水防塵性能を備える。付属のレンズはZEISS製。フレーム単体での重さは約43g~と一般的な眼鏡と遜色ない重さにおさえられている。
暗号化や匿名化技術により、個人情報の保護からデータ運用まで、プライバシーに配慮している。HTCでは、ユーザーのデータを無断で収集したり、自社のAIトレーニングや広告に利用されたりすることはないとしている。
最大4.5時間の音楽再生が可能で、待機時間は最大36時間以上。10分の充電で50%まで充電できる。バッテリーの充電は専用のマグネット端子経由となる。開発者向けSDKが公開されており、用途に応じてアプリケーションや機能の実装が可能で、導入する企業にあわせてVIVE Eagleをカスタマイズできる。
特定のAIに縛られず、ChatGPTやGeminiなど、複数のAIを選んで利用できる。VIVE Eagleを利用するには、Android 10以上のスマートフォンまたはiOS 17.6以上のiPhoneとの接続が必要でアプリ「VIVE Connect」のインストールが求められる。より強化されたAI応答性や位置情報検索サポート、無制限のメモリ容量などを備えたプレミアムAIサービス「VIVE AI Plus」も提供され、購入者には24カ月間の無料利用権が付帯する。また、会話の録音・文字起こし・要約を最大12言語で行えるAI議事録機能「VIVE AI Notes」も3カ月間(最大15時間分)追加料金なしで利用できる。
レンズ部分にディスプレイ機能は備えていないが、これはディスプレイ搭載による重量や消費電力の増加を避けるため。日常生活に自然に溶け込み、1日中快適に使い続けられることを最優先とし、現時点では「音声によるAIインターフェース」が最適解であるとしてディスプレイ非搭載となった。
搭載するチップセットはクアルコムの「Snapdragon AR1 Gen 1」。4GBのメモリーと32GBのストレージを備える。カメラは約1200万画素。1つの指向性マイクと3つの全指向性マイクとステレオスピーカーを搭載する。バッテリーの大きさは235mAh。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3をサポートする。
実用性でスマートグラス市場を開拓する
「面白いだけの製品では持続性がない」とHTCでマーケティング責任者を務める山下賢治氏は市場開拓の重要性を説く。日常生活の中で役に立つこと、安心して使えることを軸に実用性をアピールし、スマートグラスの市場を築く。
HTCのチャールズ・フアン氏
HTC NIPPONの山下賢治氏
機能面でも、仕事や移動の最中の作業、出張や旅行などで多言語に触れる環境など、実用性を重視したAIを求めるユーザーに訴えかける。徐々に利用者層を拡大して次の市場拡大の起点とすることを狙う。
度付きレンズにも対応しており、眼鏡としての実用性も兼ね備える。日常的に眼鏡をかけて生活している人は多く「眼鏡にAI」というニーズを求めるユーザー層の形成を図る。販売についてはKDDIがパートナーとなる。同社と沖縄セルラーでは全国のau Styleなどの店舗約70店舗でVIVE Eagleを体験できるコーナーを設置する。
スマートフォンが広く一般に普及して長い期間が過ぎたが、AIの時代にはリアルタイムに聞き取り、理解できるデバイスが必要とHTC シニアバイスプレジデントのチャールズ・フアン氏は語る。「眼鏡は多くの人が毎日身に着ける。AIグラスは(スマートフォンからの)必然的な進化で、次世代スマートデバイスの標準形態になる」と予見を述べ、同社のスマートグラスに対する熱意を示した。
