加藤一二三さんに「名誉十段」を追贈へ…竜王戦の前身「十段」が初タイトル、6月6日に「お別れの会」
1月に86歳で亡くなった将棋界のレジェンド・加藤一二三九段に「名誉十段」を追贈すると21日、日本将棋連盟が発表した。
加藤九段にとって、初タイトルが竜王戦の前身である「十段」であり、称号への思い入れや高みを目指し続けた姿勢を顕彰するため、特例の名誉称号を贈呈することを決めた。
2016年12月24日に当時14歳だった藤井聡太四段のデビュー戦の相手を務めた加藤九段。竜王戦6組の舞台だった。棋士としては晩年だったが、藤井四段と激闘を繰り広げ、敗れた。局後、藤井四段に「加藤先生の最善を追求する姿勢を見習いたい」と言わしめた。
お茶の間では「ひふみん」の愛称で親しまれた加藤九段は1969年の十段戦で、棋界の覇者だった大山康晴十五世名人を破って初のタイトルを獲得した。シリーズの第4局で「7時間」の大長考の末に指した手順を「天来の妙手」と自賛し、伝説となっている。
将棋界で偉業を重ね、永眠した加藤九段のお別れの会は6月6日に東京都渋谷区千駄ヶ谷の将棋会館で午後3時から午後5時の日程で行われる。香典、供花、供物の儀は辞退する意向だ。(吉田祐也)
