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 ◇JABA日立市長杯選抜野球大会予選リーグ 日本製鉄鹿島11―1日本製紙石巻(2026年4月16日 ひたちなか市民)

 日本製鉄鹿島が7回コールドで、日立市長杯の初戦を飾った。先発した最速149キロ右腕・土屋大和投手(24)が、9三振を奪い6回4安打1失点と好投。チームの大黒柱が与えられた役割をしっかりと果たした。

 「チームにとっては今年初の大会。初戦ということもあったので、絶対に負けられないと。オープン戦ではなかなか調子が上がらなかったのですが、その中でもキャッチャーの揚村さんとコミュニケーションを取りながらうまく配球していただき、投げられたと思います」

 最速145キロだった直球を軸に、相手打線を寄せ付けなかった。スライダーも冴えての9奪三振。ソロ本塁打を被弾した4回以外の5イニングは全て先頭打者を打ち取り、チームに流れを引き寄せた。「後半は中に入るボールもあったので、その点は反省しています」。より高いレベルを追い求め、反省点をあぶり出すことも忘れなかった。

 「テーマにしていた、ストレートのラインをしっかり出すことができたのは良かったです」

 立正大から入社して3年目の今季。昨季も2大大会の代表決定戦でいずれも白星を挙げたが、本大会では本来の力を発揮することはできなかった。今オフは片葺翔太バッテリーコーチとともに、直球をライン通りに投げきることを徹底。そこで新たに購入したのが、特注ベースだった。ホームベースの両端、ボール1個分ずつにオレンジ色で着色されている練習用具。土屋の取り組みはやがてチーム内のトレンドとなり、今では投手陣全体で計4枚を保有する。「マウンドから見る景色をつなげやすくなり、良かったと思います」。さらなる躍進を期す右腕は工夫を凝らした練習の効果を強調した。

 「昨年はドームで自分の思ったピッチングをできなかったので、出場するために活躍することはもちろん、チームを勝たせたいと思ってやっています。大舞台で結果を出せるよう準備していきます」

 その前段として、優勝を狙う日立市長杯。「今日から次の登板に向けて準備します」と先を見据えた。