中国車が話題にのぼりがちなアジアのモーターショーで日本車の勢いが凄い! インドネシアでみた「やっぱり日本車」感

この記事をまとめると
■2025年7月24日から8月3日にガイキンド・インドネシア国際オートショーが開催された
■中国系ブランドの新規出展が目立つなか日系メーカーが新型投入で存在感を発揮
■フォードもマスタング投入を発表するなど久しぶりに国際色に富んだ内容となっていた
インドネシアで日系ブランドが逆襲か
おもに東南アジアにおいて、タイとインドネシアの自動車ショーを定点観測しているのだが、街なかは相変わらず日本車だらけとなっているなか、ショー会場内では新規出展も相次ぐ中国系ブランドの存在感が増す一方という状況がここ数年続いている。

インドネシアの首都ジャカルタ近郊で7〜8月に毎年開催されてきたGIIAS(ガイキンド・インドネシア国際オートショー)も、中国系ブランドの出展が増え続けている。GIIASはトレードショー的色合いが強く、会場内で積極的に新車の販売促進活動が行われている。つまり、新型車や最新技術を初披露するのが少なめのショーともいえる。
ただ、中国系ブランドは会場内で新規投入車を、しかもBEV(バッテリー電気自動車)を、日系ブランド車との差別化もつけやすいとのことで積極的に発表するなど、存在感をアピールしてきた。
一方の日系ブランドは、もちろんBEVなどの新エネルギー車のアピールもするが、トレードショーということもあり、現実的なICE(内燃機関)車やHEV(ハイブリッド車)を前面に押し出す動きを、筆者は強く感じた。

しかし、2025年7月24日から8月3日に開催されたGIIAS2025では、日系ブランドの存在感を久しぶりに強く感じた。
インドネシア国内での新車販売でトップシェアとなるトヨタは、BEVとなるbZ4Xの改良モデルを発表、インドネシアでの現地生産もアナウンスしている。さらに、コンパクトクロスオーバーSUVタイプでは、スズキのBEVとなる「eビターラ」の兄弟車ともいえる「アーバンクルーザー」の東南アジアプレミアを行った。スズキはアーバンクルーザーのベースともなるeビターラの東南アジアプレミアを行っている。

三菱は、GIIAS2025開幕に先立ち、ミドルサイズクロスオーバーSUV「デスティネーター」のワールドプレミアを行い、大々的なお披露目を行っていた。ホンダはGIIAS2024で参考出品したステップワゴンのe:HEVをインドネシアで正式デビューさせた。マツダはCX-60のインドネシア発売を、ダイハツはロッキーeスマートのインドネシア市場での発売を、それぞれ発表した。また、スバルは新型フォレスターを、日産はエクストレイルをインドネシアで初披露している。

出展した日系ブランドすべてが初披露またはそれに近いトピックを会場で提供したのは久しぶりのように感じ、日系ブランドの華やかさがショー会場で目立っていた。
いままでのような勢いを感じない中国系メーカーの展示
一方の中国メーカーも、BYDオート(比亜迪汽車)が、すでに欧州やブラジルでラインアップしているコンパクトBEV「シーガル」を「ATTO1」として発表、上海汽車系のウーリンも、BEVとPHEV(プラグインハイブリッド車)をラインアップする新型ミニバンを発表ししていた。しかし、、世界的なBEV販売の息切れ傾向も反映してか、HEVをメインにしているメーカーも多く、GWN(長城汽車)では、T300というSUVにディーゼルエンジン搭載車を追加するなど、BEV一辺倒というわけでもなかった。

華やかさというか目立ったかどうかというところでは、今回は日系ブランドに軍配があがったように見えた。
これをもって「日系ブランドの逆襲」や「BEVでも積極攻勢」などとするのも早計のように思えるのだが、あくまで会場内での話題性に限れば、「攻める日系ブランド、元気のない中国系ブランド」という表現ができるかもしれない。

ここ最近は三菱エクスパンダーに対してスターゲイザーというように、会場内でも三菱自動車とガチンコ勝負を挑んでいた韓国ヒョンデは、今回、三菱自動車とは展示ホールがかなり離れていることもあってか、2025年2月にジャカルタ市内で開催された「IIMS2025(インドネシア・国際モーターショー)」でお披露目したスターゲイザーの派生モデルのようなものを焼き直して展示していたぐらいで、いつになくおとなしさが目立っていた。
欧州系ブランドはいずれもBEVは「とりあえず展示した」程度となっていたが、フォルクスワーゲンはID.Buzzで注目を浴びようとしていた。

久しぶりにアメリカ系としてフォードがブースを構え、4気筒エンジン搭載ではあるがマスタングのインドネシアでの発売を発表していた。
GIIASでは、ここのところは中国系ブランドばかりが目立っていたが、日本車が全般的に存在感を見せ、アメリカ系が復活するなど、久しぶりに国際ショーにふさわしいバラエティに富んだ内容となっていた。







