(左から)フランシス・フォード・コッポラ、アダム・ドライバー ©2024 CAESAR FILM LLCALL RIGHTS RESERVED

写真拡大

 6月20日に公開されるフランシス・フォード・コッポラ監督14年ぶりの新作映画『メガロポリス』のメイキング映像が公開された。

参考:フランシス・フォード・コッポラ監督のこだわりが細部に 『メガロポリス』場面写真公開

 第77回カンヌ映画祭コンペティション部門でプレミア上映された本作は、『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』など数々の名作を生み出したコッポラ監督が幼少期に観たH・G・ウェルズ原作の映画『来るべき世界』より着想を得て、1980年代より脚本を構想した作品。一度は断念の危機に立たされたが約300回にも及ぶ脚本の書き直しを経て、2021年、コッポラ監督が私財1億2000万ドル(約186億円)を投じて映画製作を再始動。人生を賭けた渾身の一作を作り上げた。

 物語の舞台は、富裕層と貧困層の格差が社会問題化したアメリカ共和国の大都市ニューローマ。天才建築家の主人公カエサル・カティリナを『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバーが演じる。また、カエサルと対立する新市長フランクリン・キケロ役で『ブレイキング・バッド』『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』などのジャンカルロ・エスポジート、キケロの娘ジュリア役で『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズや『ワイルド・スピード』シリーズなどのナタリー・エマニュエルが出演。そのほか、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマンらがキャストに名を連ねている。

 映像には、監督のコッポラをはじめ、主人公カエサル役のドライバー、エスポジート、エマニュエル、プラザ、ラブーフらキャストが、メイキング映像とともに作品やキャラクターについて語っている。カメラの外でも真剣な表情で話し合う俳優陣の姿や、巨大セットの裏側、リハーサル風景まで映し出されている。映像の冒頭、コッポラ監督は「この映画のコンセプトは人類の未来を垣間見ることだ」と述べ、40年の歳月をかけたこともあり、「台本にあった多くのことが実際に起ころうとしている。フィクションというより現実に近かった」と、本作の内容が偶然にも現在と地続きしている部分があることに触れている。

 主演のドライバーが撮影の合間にコッポラ監督と熱心に語り合う場面も見られ、「届いた台本を読んだ時、それだけでは理解しきれないビジュアル要素があった。台本についてより深く語り合ううちに、監督は人の内面や感情に興味があると気づいた」と語っている。また現場では多くのシーンで即興的な演出が行われ、台詞や動きがその場で変化していく創作プロセスにも言及している。エスポジートも、「彼は大きな夢を抱いている。それは実際に体で感じるものだ」と述べており、キャスト・スタッフ全員が、ただのプロジェクトではなく“使命”としてこの作品に向き合っていたことがわかる。コッポラ監督自身もセットに立ち、俳優たちに語りかけ、演出に没頭する様子が収められている。

 また、6月18日にグランドシネマサンシャイン池袋にて、パフォーマンス付きIMAX特別先行上映会の開催が決定。この上映はコッポラ監督が理想とする形式で行われ、第77回カンヌ国際映画祭で初披露され大きな話題を呼んだ演出を、日本初にして最後となる機会を体験できる。そして本編中に一部、国内ではグランドシネマサンシャイン池袋ともう1館でしか見ることのできない1.43:1の特別な画角のシーンも。さらに、上映前にはコッポラ監督が手がけるワイン「ディレクターズ・カット・ソノマ・コースト・シャルドネ」を提供することも決定した。(文=リアルサウンド編集部)