ライオンの群れに反撃するワニ、勝負の行方は…(画像は『Latest Sightings 2022年7月19日付「Lions Attack Crocodile Walking on Land」』のスクリーンショット)

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南アフリカ・リンポポ州に220平方キロメートルもの敷地を持つエンタベニ動物保護区(Entabeni Game Reserve)で、珍しい光景が捉えられた。7月19日に『Latest Sightings』で紹介されたのは、陸上にいたワニを攻撃するライオンの群れだった。

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ライオンもワニも、獲物を仕留める際に並外れた攻撃力を発揮する獰猛なハンターだ。成長したワニは体長7メートル、体重1トンにもなる。一方、雄ライオンの体重は成長しても270キロ程度である。気性が荒く獰猛なライオンだが体格差もあるのだろうか、実はライオンがワニを攻撃をするのは非常に珍しいと言われている。しかしこのほど、ワニに嚙みついたライオンの貴重な動画が撮影された。

動画を撮影した15歳の学生コナー・ドーズさん(Connor Dawes)と彼の家族は、エンタベニ動物保護区を探索中、雄ライオンがダムに沿った未舗装の道路を歩いているのを目撃した。その後、雄ライオンは数頭の若いライオンと合流し、道路に沿って歩き続けた。しばらくするとライオンの群れが体長およそ3メートルのワニに襲いかかったのだった。ワニは陸に上がり、日向ぼっこの最中であった。戦いの場が水中ではなく陸上となるとやはり雄ライオンが優勢のようで、ワニを押さえつけており他のライオンは見守っている。ワニはピクリとも動かずライオンに負けてしまったのかと思われたが突如、尻尾を振り回したり口を大きく開けて反撃した。おそらくワニの皮が硬く、仕留めることが難しいようだ。他のライオンも攻撃しようと近づくが、ワニが口を開けて威嚇するので取り押さえることができない。ワニは生き延びて水際へと歩いて行ったが、そこでまた雄ライオンがワニの足をつかんで水から引きずり戻した。

勝負の行方はまだ分からない。

雄ライオンは何度かワニの足をつかみ陸へと引きずるが、ワニも噛みつこうと攻撃する。結局、雄ライオンはとどめを刺すことができず、引き下がった。他のライオンもあきらめきれないのか、前足でワニを捕まえようとするが、ワニが口を開くたびにライオンは引き下がる。最終的にワニは傷を負ったものの水の中へと無事戻っていった。ライオンの群れも何事もなかったかのように移動し、休息のため横たわったとのこと。息を呑む戦いは「引き分け」と言ったところだろうか、動物保護区を管理するゲームレンジャーも「こんな光景は見たことも聞いたこともない」と驚いていたそうだ。

ドーズさんらは翌日、ダムで泳ぐワニを見かけ、のちに訪れた友人たちもワニがまだ元気であることを確認したという。

画像は『Latest Sightings 2022年7月19日付「Lions Attack Crocodile Walking on Land」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)