アジア大会の決勝は史上初の日韓対決に。日本は前田(左)らU−21世代で挑んでいるが、韓国はファン・ウィジョ(右)オーバーエイジを揃えている。(C)Getty Images

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 U-21日本代表は8月29日、アジア大会の準決勝でUAEと対戦し、1-0で勝利した。9月1日に行なわれる決勝では韓国と対戦することが決まっただけに、UAE戦の結果は、韓国でも多くのメディアで報じられている。
 
「日本、UAEを破った…“韓日戦”激突」(『MoneyS』)
「日本、UAEに1-0でギリギリ勝利…決勝は韓日戦“デスマッチ”」(『釜山日報』)
 
 特に、日本の試合運びに注目するメディアが多い印象だ。
「“全員21歳以下”日本は若い分、決定力と未熟さが弱点」と題した『スポーツ韓国』の記事は、日本は試合を支配し、数多くのチャンスを作っていたと評価したうえで、「しかし、問題は決定力だった」と指摘。決定機に何度もシュートを外していたとし、78分に上田綺世がゴール右隅に決めた決勝ゴールも、「幻想的なスルーパスから完璧な1対1のチャンスが作られたが、危うくポストに弾かれそうだった」と報じている。さらに記事は、日本はUAEのカウンターに動揺し、終盤にはパスミスも連発していたとして、「若さゆえの未熟さが見えた」と綴っている。
 
 そのほかにも、「日本、UAEに1-0で勝利…“退屈だった”の評価」とヘッドラインを置き、「守備的なUAEに、むしろ日本がペースを乱されていた」とした『国際新聞』など、韓国メディアの評価は手厳しい。
 
 一方、決勝の日韓戦を想定してUAE戦を分析するメディアもあった。
 
 例えば、『MKスポーツ』は、準々決勝のウズベキスタン戦が延長戦にもつれ込み、体力を消耗している韓国に対し、日本は延長戦に及んだ試合がないため、決勝では体力的な面で韓国が不利だと報道。そして、「日本が余力を残して決勝に進んだことを見せてくれたのが、UAE戦だった」として、「日本はこの試合で終始、余裕を見せていた。イエローカードを1枚ももらわなかったほどだ」と伝えている。
 
 直接対決を控え、日本を警戒し分析しているわけだが、決勝では韓国が勝利すると予想するメディアも目立っている。
 
「韓日戦の決勝、歴史的な対戦だが…日本はモチベーションが足りない」と報じたのは、『スポーツ・ソウル』だ。記事は、決勝で日本と韓国が対戦するのはアジア大会史上初だとしながら、「歴史的背景があるため、韓国は“たとえジャンケンだろうと日本には勝たなければならない”という気持ちで韓日戦を見守る」としつつ、「ただ、思ったよりあっけなく韓国の勝利で終わる可能性もある」と予想。その理由について、こう綴っている。
 
「日本は東京五輪を見据えてU-21世代で大会に臨んでいる。そのため当然、戦力は落ちる。開幕前から優勝候補にも挙げられていなかった。ソン・フンミンとファン・ウィジョらA代表選手たちが揃っている韓国と比較するのは無理がある。さらに日本は、モチベーションも明確ではない。今大会は五輪への過程に過ぎないからだ。対する韓国選手たちは、金メダルを獲得すれば兵役免除の恩恵を受けることができるため、切実だ。サッカーにおいて精神的な部分が大きく左右すると考えると、韓国がすでに一歩リードしているといえる」
 
 なかには、「日本対UAE、日本が勝利して韓国の金メダル可能性アップ…“日本はオーバーエイジ選手なし”」(『スポーツ韓国』)など、日本が決勝に進出して韓国が有利になったとするメディアもあるほどだが、果たして結果はいかに……。
 
文●李仁守(ピッチコミュニケーションズ)

参照元:『スポーツ・ソウル』
「あっけなく韓国が勝ってしまうかも」“日韓戦”決勝の行方を韓国メディアが予想