現場から教育を変える挑戦―学級崩壊を経験した公立教員が、若手教師支援へ―

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NPO法人教育新未来

教育現場の課題と実践を共有する講演の様子(2025年8月23日全国オモロー授業発表会in愛知)

2015年4月。
私の教員人生が始まりました。



希望にあふれ、子どもたちの前に立ったその日。


私は、教室で立ち尽くしていました。



「どうやって指導すればいいんだろう…」



大学では学んでいない。
でも、現場は待ってくれない。



そのまま私は、教員1年目にして
学級崩壊を経験しました。



授業がうまくいかない。
子どもとの関係もうまく築けない。


毎日、「これでいいのか」と悩み続ける日々でした。



そして何より、
うまくいっていない教室の中で、


子どもたちに対して、
心の中で何度も「ごめんね」と謝り続けました。



「普通に授業ができて、普通に学級経営ができる教師になりたい」


それが、当時の私の切実な願いでした。




全国の教育関係者と対話する講演の様子(2025年8月23日全国オモロー授業発表会in愛知)
■個人の問題ではなく、“構造”の問題

しかし、あの学級崩壊は、


本当に私一人の問題だったのでしょうか。



教育現場には、


個人の力量に依存しすぎた構造があります。



文部科学省の調査でも、教員の長時間労働や精神的負担は大きな課題となっており、


精神疾患による休職者も増加しています。



また、若手教員の離職も深刻です。


教師の仕事が本当に楽しくなるのは、


3年目以降だと言われています。



けれども、その前に辞めてしまう教員が多い。


私は、この現状を変えたいと考えています。



教員12年目を迎えた今、担任としての日々は、


毎日がドラマであり、やりがいにあふれています。


あの頃の学級崩壊が嘘だったかのように、


子どもたちと向き合う時間は、充実したものになりました。



しかし、忘れることはありません。


眠れない夜を過ごしたこと。


何度も「辞めたい」と思ったこと。


そして――


うまくいかない教室の中で、


子どもたちに申し訳なく、


心の中で何度も「ごめんね」と思っていた、あの時間を。








若手教員・学生とともに学び合う研修の様子(2025年11月30日皇學館大学道徳科研究大会in三重)
■準備されないまま始まる現場と、“個人依存”の限界

その背景にあるのが、


現場に出た瞬間から即戦力を求められる構造です。



例えば、新年度2日目。


給食指導が始まります。


教育志望の大学生を対象とした調査では、


「大学で食育や給食指導の授業を受けたことがある」と答えたのは約15%にとどまる一方、


約79%が「そのような授業は必要だった」と回答しています。(※一般社団法人全国学校給食推進連合会〔通称:きゅうけん〕資料より)



つまり、現場で必要とされる力が、


事前に十分に育成されていないのです。


さらに、この問題は給食指導に限りません。



例えば「電話対応」。


教員は日々、保護者や外部と電話対応を行っていますが、体系的な研修やマニュアルはほとんど整備されていません。


一方で、一般企業では電話応対は基本スキルとして研修・マニュアル化されています。


教育現場では、本来仕組みで支えるべき業務が、


個人の経験や努力に委ねられている状況が存在しています。



この状態で、学級という組織を


1年間経営できるでしょうか。


初任者は苦しみ、離職する。


代わりの教員は補充されない。


残された現場が、さらに疲弊する。


こうした“個人依存の構造”が、


毎年繰り返されています。








岩永が月に1回主催する教員同士が対話し学び合う勉強会の様子(長崎県大村市)
■だから私は、動いた

現在、私は公立小学校教員として勤務しながら、


NPO法人「教育新未来」を設立。



長崎県大村市を拠点に、


月1回の教員向け勉強会を開催しています。



勉強会には、リアルとオンラインを合わせて


約40名の先生方が継続的に参加しています。



最近では県外からの参加者も増え、


地域を越えた学びの場へと広がっています。



また、教員だけでなく、


教育に関心のある社会人や学生の参加もあり、


多様な立場から教育を考える場となっています。



現場の実践を持ち寄り、共有し、磨き合う。


その循環を生み出すことを目的としています。







現場の実践や指導の工夫をリアルタイムで発信するInstagramライブ

また、SNSでの発信にも力を入れており、


総フォロワー数は約8,000名にのぼります。


(Instagram・Facebook・LINEオープンチャット等)



発信内容は、


「明日すぐに使える実践」や


「現場で悩む先生への具体的なヒント」が中心です。



オンラインとリアル、両方の場で、


学びが循環する仕組みをつくっています。






菊池道場佐賀支部での講演の様子(2025年8月16日 佐賀市立赤松公民館)
■全国へ広がる教育コミュニティ

こうした取り組みを通して、


地域や校種を超えたつながりが生まれています。



「一人で悩まなくていい」


「明日から使える実践がある」


そうした声が、現場から届くようになりました。








全国から集まった教育関係者との集合写真(2026年1月10日新春九州オモローin熊本)

さらに、各地での勉強会や実践交流を通して、


学び合いのネットワークは全国へと広がっています。



一人ひとりの実践が共有され、磨かれ、


次の現場へとつながっていく。



私は、この“学び合いの連鎖”こそが、


教育を変えていく力になると考えています。








長崎の教育をより良くするために、岩永が主催した「長崎教育フェス」(2025年12月27日)の様子

そして今、その学びを、


自分の足元である長崎の教育へと還元していく。


長崎の教育をもっと良くしたい。


その想いから、教育関係者や地域の方々とともに、「長崎教育フェス」を開催しました。



立場や所属を越えて語り合い、


これからの教育について本気で考える時間となりました。


現場だけでなく、地域や社会とつながりながら、


教育をより良くしていく動きも広がり始めています。






教育フェスで取材を受けている様子(現場の実践を社会へ発信)
■これからの挑戦

現場は、今、限界に近い状態です。



しかし同時に、


変える力もまた、現場にあります。



一人の公立教員として、


できる限界まで動いていきます。



先生が、


「明日、学校に行くのが少し楽しみになる」


そんな状態をつくっていくために。



そして、その先に、


子どもたちの未来があると信じています。






地元テレビ局での収録の様子(教育に関するテーマを発信)

しかし同時に、強く感じているのは、


「教育は一人では変えられない」


ということです。



だからこそ、


人と出会い、つながり、


さまざまな立場の方と力を合わせながら、


ともに教育を前進させていきます。



現場の声を、現場だけで終わらせない。


その声を社会へ届け、


つなげ、広げ、


教育界をより良い方へ変えていく。



それが、今の私の使命です。






■今後の具体的な取り組み


NPO法人教育新未来では、今後も継続的に教育現場を支える取り組みを行っていきます。



直近では、長崎県大村市にて教員向け勉強会を定期開催しており、
次回は以下の日程で実施予定です。



・2026年6月20日(土)13時30分~17時30分
 教育サークル勉強会(会場:プラット大村/長崎県大村市)



また、オンライン・オフライン双方での学びの機会として、以下の企画も予定しています。



・2026年5月5日(火)17時~18時
 インスタライブ with くまがい先生
 テーマ「校内研究」



・2026年6月28日(日)8時30分~9時30分
 学級経営セミナー@オンライン(with 授業てらす)



・2026年8月1日(土)
 第2回 教育実践アップデートセミナー in 愛媛
 (講師:宮谷拓也・岩永将大)



さらに、教育関係者が集い対話する場として、
以下の大型イベントも開催予定です。



・2026年11月開催予定
 第2回 長崎教育フェス(長崎県大村市)



今後も、現場の実践を共有し、
学び合いのネットワークを広げながら、
教育の質向上に取り組んでまいります。


■お問い合わせ・活動参加について


本活動にご興味をお持ちいただいた方、
また「教育をより良くしたい」と感じてくださった方は、
ぜひお気軽にご連絡ください。



立場や地域を越えて、
ともに教育を創っていく方々と、つながっていきたいと考えています。



【Instagram】


https://www.instagram.com/sho0829i_teacher



日々の教育実践や、
「明日すぐ使える指導の工夫」を発信しています。




【LINEオープンチャット】


教育「新未来」オプチャ
https://line.me/ti/g2/CjSOcpUpL3eeB6itSB-bJ284RdE4kcfIoVz__w



教育サークル「新未来」では、
【教育の新しい未来を共に創ろう】をテーマに活動しています。



オープンチャット内では、
・日々の教室実践の共有
・無料ZOOM勉強会の案内
・時期ごとの特別資料の配信


など、


【明日すぐ実践できる】内容を中心に発信しています。


※参加にあたっては、アナウンス欄またはノート欄の規約をご確認ください。




【お問い合わせ】


sho0829i@gmail.com


講演・研修・取材・共同プロジェクト等のご依頼は、
メールまたはInstagramのDMよりご連絡ください。




■発信者


岩永将大


(長崎県公立小学校教員/NPO法人教育新未来 理事長)