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 ◇交流戦 阪神4―3ロッテ(2026年5月30日 ZOZOマリン)

 阪神は30日のロッテ戦(ZOZOマリン)に4―3で勝利し、2連勝を飾った。2番・森下翔太外野手(25)が3回2死一塁で決勝13号2ランを放つと、続く5回2死無走者でも左翼席へ14号ソロを叩き込んだ。通算3度目の1試合2本塁打は自身初の2打席連発。後輩・立石のバットを借りてアーチを描き、佐藤輝と並んでキング争いのトップに浮上した。5月までの14本塁打は、ラッキーゾーン撤去後の92年以降では球団日本選手最多を更新。チームはヤクルトと並び、リーグ最速の30勝に到達した。

 シーズン中に限らず、森下はよくバットを変えて打撃練習を行っている。重さ、バランス、形状の違うバットを使用するメリットをこう説明する。「違うバットから、いつも使っているバットに戻した時に感触とか感覚がより研ぎ澄まされる。だからたまに違うバットを使う」。1打席目はタイミングを外されて空振り三振。「気分転換」で立石のバットに持ち替えた直後から、4年目で自身初の2打席連発が生まれた。

 「ちょっと打てていない試合が続いていたので、なんとか一本出せたので良かった」

 1―1の3回2死一塁。その初球だった。唐川の初球、真ん中低めツーシームを一振りで仕留めた弾丸ライナーの打球は左翼ホームランラグーンに突き刺さった。中堅から本塁方向へ吹く風速7〜8メートルの“マリン風”を切り裂くと、続く5回2死無走者では1ボールから真ん中高めのカットボールを強振。4月4日ヤクルト戦で中日・細川が放った142メートル弾に次いで今季12球団2番目となる141メートルの特大アーチを左中間上段へ運び、ベンチでは「バット(のおかげ)だわ」と喜んだ。立石の飛球は2度も風に押し戻されたが、先輩の貫禄を示した。

 昨年のキングにシーズン前から「負けたくない」と堂々と“宣戦布告”して臨む今季。初回に先制本塁打を放った佐藤輝に離されても食らいつき、1試合2発の14号で並んだ。5月までの14発は、ラッキーゾーン撤去後の92年以降では球団日本選手の最多を更新。球団先発2番打者の2打席連発は78年藤田平以来48年ぶりとなった。佐藤輝とのアベック弾は通算12度目で「2番・森下」「3番・佐藤輝」の組み合わせでは初。兄貴分の陰に隠れがちだが、球団史上屈指のスラッガーであることは間違いない。

 24日巨人戦から6試合連続となった左翼守備では、6回先頭の友杉の飛球を5度のお手玉。“ランニング弾”献上の失策を犯したものの、決勝弾を含む2本塁打3打点でおつりがくる。チームのリーグ最速30勝到達に大きく貢献したが、満足はしない。「(状態を)上げていかないといけない。やっぱり得点というところも(大事)。攻めあぐねているので、(点を)取っていきたい」。追い求める高みは、はるか上にある。 (石崎 祥平)

【3度目1試合2発】○…森下(神)の1試合2本塁打は25年7月6日DeNA戦以来通算3度目で、2打席連発は初めて。阪神の先発2番打者の1試合2本塁打は、22年5月14日のDeNA戦で中野が3回第2打席と6回第4打席に打って以来。2打席連発は78年4月16日、中日とのダブルヘッダー第2試合で藤田平が初回と3回に打って以来48年ぶり。なお82年6月22日のヤクルト戦でも2番・ジョンストンが5回、7回に2打席連発しているが、初回表に偵察要員に代わっての「代打2番」出場だった。

 ○…森下は佐藤輝に追いつき、2人でリーグトップの14本塁打。阪神の選手が5月までに14本塁打以上は、10年ブラゼルの16本以来16年ぶり。球団日本選手では、甲子園のラッキーゾーンが撤去された92年以降に限ると04年今岡誠、05年金本知憲、21年佐藤輝の13本を上回る最多となった。

【14号ソロは自身最長141メートル弾】○…森下の5回、14号ソロは自身最長飛距離となる141メートル弾。阪神選手の飛距離140メートル以上の本塁打は、22年9月23日の広島戦(マツダ)で6回に佐藤輝が放った20号2ランの145メートル以来4年ぶり。今季の12球団では細川(中)が4月4日のヤクルト戦(神宮)5回に放った1号2ランの142メートルに次ぐ2番目の飛距離となった。