アジア初 サーキットを中心とした会員制リゾート ザ・マガリガワ・クラブが南房総にオープン
会員制のドライビングクラブとは
「唯一無二のドライビングクラブ」をコンセプトとした、アジア初となる会員制施設「ザ・マガリガワ・クラブ」が2023年7月にオープンする。開業に先駆けてその全容がメディア向けに披露された。
【画像】南房総にオープン 会員制ドライビングクラブ『ザ・マガリガワ・クラブ』のラグジュアリーな空間 全31枚
『会員制ドライビングクラブ』とは耳慣れない単語だが、ゴルフ場の会員権をサーキットに置き換えたものと考えればとわかり易いだろう。しかしザ・マガリガワ・クラブは、サーキットのみならずリゾート施設ともいえる充実した内容にも注目したい。

ザ・マガリガワ・クラブのコース空撮写真。地形を生かした起伏のあるレイアウトが特徴。 ザ・マガリガワ・クラブ
そのコースは温暖な気候の南房総市にあり、館山道の終点である富浦インターから約10分のところに位置する。クルマで羽田空港から約60分、東京都心や成田空港からは約75分というアクセスの良さが特徴だ。
運営するのはフェラーリを始めとするプレミアムモデルの販売で知られるコーンズ・モータースの母体となるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドである。
このプロジェクトは「日本にもドライビングクラブを創れないか」という想いから2015年にスタートした。クルマへの熱い思いを共にする友人や、家族と最高の時間を過ごせる「聖地」を目指し、所有するスーパーカーをどこでドライブするのか? という問いへの回答でもあるという。
走りを安全に楽しめるコース
コースのデザインは19のF1サーキットを含む80か所以上を手掛けてきたヘルマン・ティルケ率いるティルケ・エンジニアリング・アソシエイツが担当し、あらゆるスキルレベルのドライバーが楽しめるよう設計されている。
コースは全長3.5kmで峠道のような上り20%、下り16%の勾配、800mのストレート、22のコーナーで構成され、高低差は80mありチャレンジングかつ安全に走りに集中できるコースとなる。

クラブハウスに併設するピットレーンは最も高いところに位置する。 ザ・マガリガワ・クラブ
公認レース用サーキットではないためコース幅は10mと狭いが、エスケープゾーンが広く確保されているので安心して攻められるだろう。衝撃吸収には通常のタイヤバリアに代わりテックプロバリアを採用する。テックプロバリアは最先端のサーキット用バリアで、エネルギー吸収性の高い構造を備える。衝突時の衝撃を吸収し、万が一の際にも安心・安全なコースを実現した。
コースの路面は、運転を楽しめるようにタイヤの性能を存分に発揮でき、かつ爽快な走行感、安全性と耐久性を兼ね備えた専用アスファルトが、前田道路と共同で開発された。
今回はコースを試走する機会に恵まれ、走って楽しいレイアウトであることが実感できた。またアップダウンが急でブラインドになる部分があるので、攻略にはある程度走り込むことも必要だろう。
家族で楽しめる充実した設備
クラブハウスに併設されるピットレーンからコースインする。ピットレーンには最大36台が収容可能で、冷暖房が完備されオールシーズン快適に乗り降りできる。
走行時には専属のサービスマンが点検を行い快適な走りをサポートしてくれる。さらにメンバーの車両を保管できるオーナーズガレージは約300台を収容でき、メンテナンス棟も併設されている。

ピットレーン建屋の中は冷暖房が完備しており、季節を問わず快適に乗り降りできる。 上野和秀
クラブハウスにはコースを眺望するレストランを用意。レストランを始めとするホスピタリティを担当するのは金谷リゾートで、千葉の食材を生かしたメニューが楽しめる。ウッドを多用した内装は落ち着いた雰囲気が特徴だ。
このほかクラブハウスの館内にはバーラウンジ、シガーラウンジ、レーシング・シミュレーター、フィットネスジム、トレーニングルーム、天然温泉、スパや好天時には富士山を望める25mプールを設置。
家族連れで訪れても楽しめるように、キッズ用のファミリー・ラウンジや、家族の一員である愛犬と遊べるドッグランスペースまで設けられている。
宿泊棟のオーナーズパドックは分譲形式で、オープン時には全9棟で約245平方メートルから528平方メートルとさまざまな部屋タイプが用意される。すでに契約済みの棟もあり、今後追加の分譲も予定されている。
会員権価格は3600万円
気になる会員権価格は、正会員が500名限定で3600万円。手軽に楽しみたい方に向けたアソシエイト会員は750名限定で400万円(いずれも2023年6月末までの価格)となる。
正会員は年間315日、アソシエイト会員は年間270日前後の使用が可能。両会員ともコース利用料は半日1.1万円、ゲストドライバー費用は半日5.5万円となる。

レストランの横には25mの広々としたインフィニティープールが設けられ、プールサイドでくつろげる。 上野和秀
このほか正会員は年会費22万円が必要。アソシエイト会員は入会費のほか、年次諸費用105万円、5年毎の更新費が180万円となる。
スーパースポーツやハイパーカーを所有するオーナーにとって、愛車を合法的に安心して思う存分に楽しめるザ・マガリガワ・クラブは、魅力的な存在といえるだろう。
長年にわたってプレミアムカーを扱ってきたコーンズは、単に車両の販売のみならず、マガリガワ・クラブのほかにも、個人では体験できないツアーやイベントを開催するなど、そのオーナーに向けて多様な遊びの場を提供している。
この顧客に向けた細やかな心遣いは、老舗ディーラーならではの有形無形の蓄積があったからこそできたものといえる。このあともさまざまな企画が用意されているそうなので楽しみだ。
