本州からは少し遅れて、北海道にも春がやってきます。雪どけすると春の花が一気にほころび、春らんまんといった光景になります。北海道だからこそ見られる花もあるんですよ。

突然ですが、この青い花の名前はなんでしょう?

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青色と紫色の花に包まれたエゾリスがとってもかわいい、北海道の春の光景です。紫色の花は“カタクリ”。名前のとおり、根っこは片栗粉として加工されていました(現在の片栗粉はじゃがいものでんぷんから作られています)。

しかし今回のテーマは青い花のほう。大きさはカタクリと同じくらいで、同じ時期に咲くことも写真からわかりますね。さて、なんの花かわかりましたか?

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正解は「エゾエンゴサク」

青い花の名前は“エゾエンゴサク”。北海道から東北地方の日本海側、森林内の湿地などで見られます。群落を作って広い範囲で咲き、一面が青色に染まるのも美しいです。開花時期は4~5月で、北海道では春にあたります。写真は空のように透き通るような青色ですが、ほかの色としては青紫や赤紫、まれに白のエゾエンゴサクもあるようです。

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房のような形をしていて、茎の上部に花をつけます。若葉が育てば花は枯れて、春が過ぎたら地下茎で過ごし、翌春にまた花を咲かせる多年草です。北海道で多く見られることから“蝦夷(エゾ)”の名前がつき、さらに中国の薬用植物“延胡索(エンゴサク)”に似ていることから、“蝦夷延胡索(エゾエンゴサク)”という名前がつきました。

カタクリとのコラボが見られるのは「浦臼神社」

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クイズで紹介した、カタクリとエゾエンゴサクがどちらも咲いているのは、浦臼町にある浦臼神社です。境内の一面にエゾエンゴサクとカタクリの花が広がっている様はとても美しく、カメラマンにも人気のスポットなのだとか。どちらも4~5月が開花時期なので、春に美しく咲き誇ります。たまにエゾリスとの出会いもあるようですよ。

北海道でエゾエンゴサクが見られるスポット

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北海道ではさまざまな場所でエゾエンゴサクが見られます。道央地方の様似町では、「観音山」でエゾエンゴサクが咲き誇っています。開花時期は4月下旬~5月中旬。観音山の展望台の真下には漁港が広がり、海に浮かぶさまざまな形をした岩も見られて、山と海の美しさをどちらも感じられる場所です。

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道北地方の旭川市では、「北邦野草園(嵐山公園)」でエゾエンゴサクが見られます。開花時期は4月中旬~5月上旬。散策コースがあるので、歩きながら山の春を感じられそうです。昨年10月に冬季閉園し、2023年4月22日に開園しました。さっそく訪れて、エゾエンゴサクを探してみてくださいね。

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道東地方の根室市にある、「春国岱(しゅんくにたい)」でもエゾエンゴサクが見られます。開花時期は5月。ラムサール条約にも登録されている場所で、水鳥も観察できます。

エゾエンゴサクは食べられる!?

エゾエンゴサクは茎や葉、さらに花も山菜として食べられます。春の山菜は苦いものが多いですが、エゾエンゴサクはアクやクセがなく、あっさりとした味で食べやすいのだとか。軽く茹でればおひたしの完成です。

またアイヌ文化でも、エゾエンゴサクが食べられていました。エゾエンゴサクの地下塊茎をアイヌ語で“トマ”と呼び、焼いたり煮たりしてからつぶして、お餅のようにして食べていたのだそうです。また茹でて干したものを貯蔵して、食べるときにお湯で戻し、アザラシの油などを使って調理したという話もあります。

見るのはもちろん、食べても春を感じられるエゾエンゴサク。北海道を訪れれば、エゾリスとのレアな春の光景を目にすることができるかもしれません。美しい花を見て、北海道の春を感じてみてくださいね。

【参考】北海道庁 建設部まちづくり局都市環境課、浦臼町、様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会、公益財団法人旭川市公園緑地協会、嵐山公園(北邦野草園)Twitter、北海道医療大学 堀田清の元気が出るホームページ 元気の種、アイヌ民族博物館 アイヌと自然 デジタル図鑑、内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン、北海道森林管理局、根室市観光協会、根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

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