川崎FW知念慶【写真:Getty Images】

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川崎の先制点につながったFW知念のプレーを「Jリーグジャッジリプレイ」で考察

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」の第26回が公開され、9月14日に行われたJ1リーグ第22節名古屋グランパス対川崎フロンターレ(1-1)で起きた“ハンド疑惑”のシーンについて考察。

 出演した元プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は、「ハンドの反則に該当する」と見解を述べている。

 問題となったのは、川崎の先制点につながった前半16分の場面だ。川崎が左サイドでパスを回し中央へ展開すると、DFジェジエウがフリーで受けてペナルティーエリア内のFW知念慶へ浮き球のボールを送る。知念は名古屋DF中谷進之介と競り合ったがボールを収められず、こぼれたところに反応したFWマルシーニョがシュート。これは相手にブロックされるも、跳ね返ったボールを後ろから走り込んできたMF橘田健人が押し込み川崎のゴールとなった。

 得点の直前、ジェジエウの送ったボールへの競り合いの際に、知念の左腕に当たっているようにも見え、名古屋側はハンドの反則をアピール。しかしここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入はなく、判定は変わらなかった。

「Jリーグジャッジリプレイ」最新回ではこのシーンについて議論が展開され、家本氏は「僕の結論はハンドの反則に該当する」と状況を考察している。

「知念選手は、ヘディングで(ボールに行こうと)している体勢ではないので、胸のあたりに収めてというようなファーストプライオリティーをチョイスしたと思う。映像を見る限り、最初から手を大きく上げていて、中谷選手との意図しないコンタクトによって身体が持っていかれたようには見えないので、自分から意図してその方向にチャレンジに行ったと見るほうが妥当なのかなと思う」

 家本氏は、知念の手の上げ方は自らのチャレンジの結果だと述べ、偶発的にボールが触れたわけではないと主張した。さらに、ボールがどこに当たったかを明白に理由付けし、説明している。

「競技規則上では脇の延長線上により上に当たればハンドではない。映像をコマ送りで見ると、(ボールが当たった際に)肩の三角筋の上部が見えている。ルール上ハンドの反則になるのは明白なのかなと個人的に思う」

「はっきりとした明白な間違い」というのは人によって取り方は違う

 次に、「なぜVARが介入しなかったのか」という問題について触れると、「肩の三角筋の上部が見えているので、『分からない』というのは苦しい気がする。(VARの大原則の1つである)『はっきりとした明白な間違い』というのは人によって取り方は違う。このシーンは多くの人が『はっきりとした明白な間違い』という認識があるが、おそらくVAR側がそう言えないと認識したのだと思う」と介入が見送られた原因を推察している。

 そのうえで、「個人的には、はっきりと明白にハンドとなる場所にボールが当たっていると認識するので、VARが映像を見せたほうが良かったシーンかなと思います」とVARが主審に確認を促すべきだったと主張していた。

 さらに「主審からVARに『ちょっと映像見てくれる?』という会話はできないのか」という質問が飛ぶと、家本氏は「できます」と即答しつつ、「現場の判断を尊重という部分もありますが、そもそも正しく見えていないとレフェリーが判断していれば、自分から要求することもできる。もう少しいい意味でのコミュニケーション、正しい言葉の使い方は大事なのかなと思います」と双方のやり取りで今後の改善ができるのではないかと指摘もしていた。(FOOTBALL ZONE編集部)