Apple Watch
WFTS

Apple Watch Series 4以降には転倒検出機能が搭載されていますが、これにより転んで意識を失った高齢の女性が救助を呼んでもらい、最終的に肺がんの発見に繋がったと報じられています。

米フロリダ州のテレビ局WFTSの報道によると、現地セントピーターズバーグ在住のRaylene Hackenwerthさん(当時71歳)は激しく転倒し、ほとんど意識を失ったとのこと。しかしApple Watchが転倒を検出し、911(緊急通報用電話番号)に自動通報してくれたそうです。

現場に駆けつけた救急隊員のひとりは、Apple Watchからの遭難通報は珍しいと語りつつ、(救助対象者の)位置情報、緯度と経度を送信してくれたとも振り返っています。

Hackenwerthさんが病院に運ばれたところ、肺に腫瘤が発見されたそうです。それは癌だと発覚し、15日(現地時間)時点では治療を待っている最中とのことです。

「もし転倒やApple Watchの通報がなかったら、これ(肺がん)があることさえ知らなかったでしょうし、もしかしたら発見された頃には手遅れになっていたかもしれません」とHackenwerthさんはWFTSに語っています。

Apple Watchの転倒検出機能は標準ではオフになっており、Apple Watchの設定時やヘルスケアAppで年齢を設定し、なおかつ55歳以上の場合のみ自動的に有効になります。つまり71歳のHackenwerthさんの場合は何もせずに動作するようになっていたということです。

またほとんど意識がない、すなわち1分間なんの動きもないと認識された場合に緊急通報されて「どこで倒れたか」の位置情報も送られたことは、アップルが想定したとおりの働きをしたというわけです。

この転倒検出機能は何度も人々の命を救い、その中には2度以上救われたとの証言もありました。また不規則な心拍や心肺機能の通知から、甲状腺異常の兆しが検査の数カ月前から窺われたという例もあります。

今年秋に発表とみられる次期Apple Watch Series 8(仮)でも体温測定機能が追加されるとのウワサもありますが、今後もApple Watchに救われる命がさらに増えていくことになりそうです。

Source:WFTS

via:AppleInsider