71年連れ添い、同じ日に亡くなった夫婦(画像は『6abc Action News 2019年7月16日付Facebook「Frances and Herbert DeLaigle were married for 71 years.」』のスクリーンショット)

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長い年月を共に過ごしていると、お互いの死期を悟るのだろうか。今年6月に71回目の結婚記念日を迎えたアメリカの夫婦はお互いを愛し、尊重し合い、時にはグッと我慢もし、怒って、笑って、そして天国へ行くのも一緒だった。『Fox News』『ABC News』などが伝えている。

71年間連れ添った米ジョージア州在住のデレイグル(DeLaigle)夫妻が今月12日、12時間差で息を引き取った。ハーバートさん(94)が亡くなったのは午前2時20分、妻のマリリン・フランシスさん(88)が亡くなったのは午後2時20分だった。

2人が出会ったのは、フランシスさんが働いていたバージニア州ウェーンズボロの“ホワイト・ウェイ・カフェ(White Way Cafe)”で、当時ハーバートさんは22歳、フランシスさんは16歳だった。カフェに出入りするフランシスさんに恋心を抱いたハーバートさんはある日、デートの約束を取り付けて映画館へ。そして初デートから1年後にハーバートさんがプロポーズし結婚、2人は今年6月に71回目の結婚記念日を迎えた。

71年を支えあって生きてきた2人の間には、6人の子供、16人の孫、25人のひ孫がいる。ハーバートさんは20年間を陸軍で過ごし、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争に従軍した退役主任軍曹だった。

フランシスさんは生前、メディアのインタビューに「ハーバートは陸軍所属で家を不在にするときが多かったでしょう。だからハーバートがそばにいる時は、必ず彼の手をしっかりと握りしめることにしているのよ」と明かしていたが、ハーバートさんが亡くなった瞬間も2人は隣り合わせのベッドに横たわり、しっかりと手を繋いでいたそうだ。

また介護士として夫婦のお世話をしていたシャロン・ギボンズ・ブラウンさんは13日、Facebookに次のように述べ、2人に哀悼の意を表した。

「デレイグル夫妻のもとで働くことができて、私は本当に恵まれていました。地球上で最高の家族に巡り合えたのです…。4月に初めて2人にお会いしたのですが、部屋に足を踏み入れた瞬間、2人の間にお互いを思いやる“愛”を感じたのです。リクライニングチェアを並べてお互いの手を握り、微笑み合い、目を見つめ合いながら話をする姿がとてもキュートで印象的でした。」

「私がデレイグルさんの自宅で最初の夜を過ごした翌朝、2人は朝4時には起きていたのですが、その時も手を握り『愛してるよ』とお互いの気持ちを伝えていました。いつも笑って、じゃれ合って、まるで10代の少年少女が初めて恋に落ちたような、そんな素敵な関係だったのです。」

「ハーバートさんが転んで手を骨折し、数週間リハビリに通うことになったのですが、フランシスさんはとても寂しそうでした。心配で仕方なかったのでしょうね。私にハーバートさんの容態を何度も尋ねてきて、彼女の心の痛みが私にも伝わってくるほどでした。リハビリが終わって、これでまた夫婦一緒に穏やかな日々が過ごせると喜んでいた矢先、息子さんからハーバートさんが12日の朝2時20分に亡くなったとの連絡を受けました。そして後を追うように、同日の午後2時20分にフランシスさんが亡くなりました…。2人は人生の大半を一緒に過ごし、愛し合い、一緒に笑い、そして同じ日に旅立っていったのです。」

「ラブストーリーと言えば小説や映画だけのことと思うでしょう。でも2人のことを知れば知るほど、愛することの素晴らしさ、そして2人の愛の強さを感じずにはいられませんでした。それも次元が違う、究極のラブストーリーなのです。2人のおかげで私は、夫との関係や結婚生活もより愛に溢れたものになりました。私にこのような機会を与えてくれたことに本当に感謝しています。」

“究極のラブストーリー”の主人公だった2人は、過去のインタビューで結婚生活とロマンスの秘訣を聞かれるとこう語っていた。

「愛してることを相手に伝え、お互いが必要な時にはそばにいてあげることね。」

画像は『6abc Action News 2019年7月16日付Facebook「Frances and Herbert DeLaigle were married for 71 years.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)