ヘッドセット型の暗視ゴーグルは一般的に約5万円以上の価格となっていて、使用頻度等を考えれば、欲しいからと言って簡単に購入できるものではありません。そこで、「シングルボードコンピューターのRaspberry Piを使えば安価に作れるのでは?」と考えて、本当に実現してしまった人物がRedditに現れました。このユーザーによると、構築にかかった費用は100ドル(約1万1000円)にも満たないとのことです。

Night Vision Zero - Night vision goggles for less than $100 : raspberry_pi

https://www.reddit.com/r/raspberry_pi/comments/95n7fd/night_vision_zero_night_vision_goggles_for_less/

Build the Night Vision Goggles You’ve Always Wanted for $100 with Raspberry Pi

https://blog.hackster.io/build-the-night-vision-goggles-youve-always-wanted-for-100-with-raspberry-pi-e54777799a7b

この暗視ゴーグルを作成したのはRedditでmtnbikerdunnと名乗るユーザーです。mtnbikerdunn氏は暗視ゴーグルを時間をかけずに自作するため、既存のヘッドセットを改造して作ることにしました。そこで、同氏はドローンに搭載したカメラの映像を見ながら操縦する際によく使用される安価なヘッドセットを用意したとのこと。



このヘッドセットはHDMIケーブルで別の端末と接続可能でした。そこで、mtnbikerdunn氏はRaspberry Pi Zero Wと接続。これによって、ヘッドセットの画面上にRaspberry Piの画面が表示されるようになりました。



そして、Raspberry Piと赤外線カメラモジュールを接続したmtnbikerdunn氏は、「ヘッドセット」「Raspberry Pi Zero W」「赤外線カメラモジュール」を固定するパッケージを自作して一体化。安価な暗視ゴーグルが完成しました。



実際に部屋を暗くして使ってみたときの画像が以下で、暗所でもはっきりとした視界を確保できることがわかります。また、解像度が720pであったことから、「思いのほか画質が良い」とmtnbikerdunn氏が語っています。



mtnbikerdunn氏によると、「カメラがとらえた映像をRaspberry Piが処理した後、ヘッドセットに投影するため、実際の動きに対する映像のラグがひどかった」とのこと。そこで、同氏はRaspberry Pi Zero WにインストールされているOS「Raspbian stretch Lite」の不要な機能をすべて削除して、ラグを最小限に抑えることに成功しました。「このOSの最適化の効果で無駄な処理がなくなり、連続使用時間もアップした」とmtnbikerdunn氏が語っており、バッテリーをフル充電すれば、約3時間連続で使用できるそうです。