【高橋 克英】フェリー開通で台湾との「玄関口」に…今はほとんどが国内観光客、沖縄県の「リゾート島」

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北海道・ニセコは日本を代表するリゾートとして、国内外から多くの人々が訪れています。建設ラッシュに沸き、海外投資家や一流ブランドが日本のリゾートにマネーを投下する動きが加速していますが、「第二のニセコ」へと成長をを遂げる可能性が高いリゾートは、どこなのでしょうか。高橋克英著『超富裕層に「おもてなし」はいらない 世界の一流が日本に惹かれる本当の理由』(講談社+α新書)より、内容を一部調整のうえご紹介します(内容は書籍掲載当時)。

日本最南端の国際旅客フェリーが就航予定

6位「石垣島」(沖縄県)

石垣島は沖縄本島から南西約400?の八重山諸島に位置する島である。中心部にはホテルや店舗、飲食店が建ち並ぶ一方、郊外には大自然が広がっている。石垣島は透明度が高い海に囲まれており、マンタやウミガメが見られるとあってダイビングも盛んである。日本百景にも選ばれている石垣島随一の景勝地である川平湾は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」において3つ星評価を獲得。また、石垣島はハワイと同じ緯度に位置しており、偏西風の影響を受けないため、西表石垣国立公園が、日本初の「星空保護区」に認定されるほど星空がきれいなことでも有名である。

2013年に開港した「南ぬ島石垣空港」には羽田・成田・大阪などからの直行便がある。「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」は、竹富島、西表島など八重山周辺離島と石垣島を結ぶ船舶が発着する。

2024年の観光客数は141万881人、消費推計額は1250億円に達しているものの、現在そのほとんどを国内観光客が占めている。足元では、ソウル、台北、香港などとの海外定期直行便や、クルーズ船寄港によりインバウンドは増加傾向にある。2026年2月には、日本最南端の国際旅客フェリー「石垣島~基隆(台湾)」が週3便で運航開始を予定しており、石垣島が台湾への玄関口になると期待されている。

2009年に開業した「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」では、2020年7月に、新たに一棟全てが「クラブインターコンチネンタル」カテゴリーとなる棟を含む3棟を開業し、総面積31ha(東京ドーム約6倍)の広大な敷地に5つの棟、8つの飲食施設、4つの宴会・会議施設、4つのプール(屋内外)などを有するラグジュアリーリゾートへと進化している。

また、2024年3月には、京阪電鉄不動産などの開発により、石垣島初のホテルコンドミニアム「VIVOVIVA 石垣島」が開業している。全客室が50?以上のスイートルームでキッチン完備、全98室のうち82室が竹富島を望むオーシャンビュー、更にその内28室がプライベートプール付きとなっている(写真3‐2)。

2025年の基準地価の上昇率では、石垣島の住宅地では20.3%(6.88万円/?)。商業地では、16.8%(12.5万円/?)の増加により県内3位となっている。

石垣島が不動産価格の上昇を伴いながら、世界的なリゾート地となるには、海外富裕層やインバウンドのニーズを満たす「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」に続く、外資系高級ブランドホテルや高級コンドミニアムの誘致などが必要になるだろう。

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