相変わらずマイペース…田久保眞紀・前伊東市長  在宅起訴でも「のんびりガーデニングライフ」写真

写真拡大 (全5枚)

混乱させたまま

静岡県伊東市内の小高い丘にそびえたつ瀟洒(しょうしゃ)な一軒家。敷地内には広大な庭が広がり、高級別荘地として知られるエリアの中でもひときわ目立っている。

4月のある平日の午後3時過ぎ、件(くだん)の邸宅からグレーのスウェットに黒のズボン、手には青色のゴム手袋をはめた女性が現れた。女性は約1時間、スコップで庭先の土を掘り起こして苗を植えるなど、趣味と公言しているガーデニングに精を出した。

止まらぬ円安、物価の高騰、イラン情勢--日々、不安を抱きつつ市民があくせく働いている平日の昼間からのんびり土いじりする姿は優雅にすら見えた。昨年から学歴詐称疑惑で世間を騒がせ続けている、田久保眞紀元伊東市長(56)である。

3月30日、田久保氏は在宅起訴された。罪状は有印私文書偽造・同行使と、地方自治法違反だ。

「起訴状によると、田久保氏が犯したとされる罪は2つ。昨年5月から6月にかけて東洋大学の卒業証書を偽造し、6月4日に市議会議長らに提示したことと、8月13日に開かれた市議会の調査特別委員会で大学除籍を知った時期について虚偽の証言をしたことです。田久保氏は『罪は成立しない』といずれの容疑も否認しているようです」(全国紙社会部記者)

自らの学歴詐称を告発する文書を「怪文書」と断じるなど、自信満々に疑惑を否定していた一方で、起訴状によると業者に東洋大学学長らの印鑑を作らせていたというのだから開いた口が塞がらない。

一番の被害者は市民だろう。トップの学歴詐称疑惑が連日報じられ、市政は停滞。田久保氏の失職に伴う市長選には3700万円もの血税が投入され、その間予算審議や政策決定はすべてストップした。散々市民や市政を振り回しておいて、出直し選挙に落選した昨年12月を最後に、一切の説明責任を果たさぬまま、彼女は表舞台から姿を消した。FRIDAYが見た限り、病気など話せぬ事情はなさそうだが--。

現役の伊東市議会議員が嘆く。

「一連の問題で、伊東市政は大きく混乱しました。田久保氏が辞任して以来、危機感を抱いた市民が市政に強い関心を持つようになったのが、せめてもの救いです。今は新市長が中心となり、市政を立て直している最中です……」

反省の意志なし!?

田久保氏の今後について、元東京高検検事で弁護士の若狭勝氏はこう指摘する。

「現職の市長が東洋大学の卒業証書を偽造したという行為は悪質で、起訴は当然です。ただし、田久保氏側は押収拒絶権を主張し、偽造したとされる文書を捜査側に提出していない。当該の文書なしに偽造を立証できるかどうかがカギです」

一貫して否認を続けることで「田久保氏は不利になる」と若狭氏は言う。

「罪が成立するとわかって強気に振る舞っているか、本気で罪が成立しないと考えているかのどちらかでしょう。いずれにせよ、完全否認を続け、証拠物の偽造文書も提出しないとなれば、反省の意志なしとして実刑になってもおかしくない」

初公判を控える身となった田久保氏は、市政を混乱させた責任を前市長としてどう考えているのか。

田久保氏がガーデニングに勤しんでいる自宅を訪ねたところ、室内に人影は見えるものの、インターフォンを押しても応答はなかった。

約1年にわたり続いた″田久保劇場″。注目の第2章が始まろうとしている。

『FRIDAY』2026年5月1・8日合併号より