札幌市の円山公園に突如現れた雪うさぎのアート作品(⇒次へ)


【画像を見る】うさぎが木登り!?春には消える「ひとときだけの芸術」

北海道札幌市の円山公園に突如現れた雪うさぎのアート作品が、Instagramで話題を呼んでいます。

「可愛い〜」「ほっこりしました」「見に行きたい!」などの声で、1.2万いいねが集まりました。

大反響を呼んだ雪うさぎはどんな姿だったのでしょうか。

■突如あらわれた雪うさぎの正体

両手両足で木登りをしている雪うさぎ▶顔もしっかりした表情(⇒次へ)


円山公園の1本の木の幹に、両手両足で木登りをしている雪うさぎ。

しっかりと木の幹につかまって振り向き、どこか遠くを見つめています。

何か言いたげな顔・・・▶下にはうさぎの好物も(⇒次へ)


振り向いた雪うさぎの表情は、何か言いたそうにも見えます。

にんじんも一緒▶つくっているのはana163さん(⇒次へ)


うさぎのそばには、ニンジンも。うさぎの好物なのでしょうか。

なぜこんなところに雪うさぎが?と思った方もいらっしゃることでしょう。

実は、この愛らしく完成度の高いうさぎは、デザイナーのtana163さん(@163)が雪で作った作品なのです。

tana163さんは、以前からこの円山公園で、雪や落ち葉を使ったアートで人々を楽しませています。突如ストリートに現れる芸術で有名なアーティスト、バンクシーになぞらえて、「札幌のバンクシー」とも呼ばれているそうです。

次の作品はいつ現れるのか、と待っているファンもいるそうで、tana163さんのアートを目的に公園を訪れる方もいるのだとか。

作品づくりの最初は雪集めから▶完成作品には人だかりが(⇒次へ)


制作にあたって、tana163さんはスコップを使ってコツコツと雪を集めたそう。

素晴らしいアート作品も、地道な準備から始まるのですね。

札幌には作品を毎年楽しみにする人もいるそう▶雪なのではかない一面も(⇒次へ)


作品が飾られてからは、雪うさぎをカメラにおさめる人々の姿も見られました。

だんだん解けていくうさぎ▶びっくりなクオリティのほかの作品(⇒次へ)


春の訪れとともに、雪うさぎは、やがて溶けて消えてしまいます。

「ひとときだけの楽しみ」というところも、tana163さんのアートをより魅力的なものにしているのかもしれません。

■大反響の感想を投稿主のtana163さんにインタビューしました!

―いいねがたくさんついてバズっていましたね。こちらの反響についてはいかがでしたか?

毎年、雪の季節の楽しみとして制作しているのですが、今シーズン最初の作品ということもあり、現地でもたくさんの方にご覧いただけました。

それでもSNSでの反響は想像以上で、とても驚きました。公園で見つけてくださる方がいたり、コメントでも「雪の日が楽しみになります」「ほっこり癒される」といった声をいただいたりして、こんなにも多くの方に届いていることに驚き、嬉しく思っています。

―印象的なコメントや反響があれば教えてください!

「寒い冬の楽しみができた」「この子に会いに行きたい」「会えることを目標にしています」「宝物探しみたいで楽しい」などのコメントやお言葉が、とても心に残っています。

皆さまそれぞれの暮らしがあるなかで作品を見てくださって、雪をポジティブにとらえる言葉をいただけるのが本当に嬉しいです。

また、雪が降って埋もれてしまった作品を救出してくださったり、壊れた部分をそっと直してくださったり、地域の施設の方が制作を温かく許可してくださったり…。

たくさんの方に支えられて、メッセージを受け取っていただいていることを感じて、私の方が元気をもらっています。支えてくださったみなさんに、感謝の気持ちでいっぱいです。

―雪うさぎの制作時間はどのくらいですか?

この雪うさぎを制作したのが雪の降り始めだったので、2〜3時間くらいだったでしょうか。雪集めに時間がかかりましたね。

雪の量・雪質や気温で固まり方が変わるので、早い日もあれば時間がかかる日もあります。

―いいねの数が伸びてきたときの気持ちを教えてください。

まず純粋にびっくりしました。

でも同時に、画面の向こうで誰かの気持ちがふっと軽くなったのかな…と思うと、じんわり嬉しくなりました。

これからも、雪の仲間たちを作り始めた時の「シンプルに好きなことを思いっきり楽しもう」という気持ちを大切に、マイペースで続けていきたいです。

―レタスクラブの読者にメッセージをお願いします!

雪が降ると大変なこともありますが、ほんの少し手を動かすだけで、雪が「遊び」や「作品」に姿を変えてくれます。

ちょっとした手間と想いで素敵に変わるところは、お料理と似ている気がします。

寒い日ほど、雪遊びや作品で、心がふっとあたたかくなる瞬間が見つかりやすいのかもしれません。

■雪うさぎのほかにも注目を集めている作品がたくさん!

tana163さんのアカウントでは、他にも雪で制作したさまざまなアート作品が見られます。

本物そっくりなライオン▶次に現れたのは大きな体の一部(⇒次へ)


まるで本物のような白いライオンは、凛々しい目が印象的です。

前足をそろえてじっと正面を見つめる姿は、スフィンクスを連想させますね。

大きな手のオブジェ▶うさぎ以外にもかわいらしい動物を発見!(⇒次へ)


木道の灯を包み込む白い手の作品をつくったこともあるそうです。後ろにある木と同じくらいの大きさで、たくさん雪を集めてつくったことが伝わってきます。

夜の森をやさしく照らしてくれているかのようです。

コアラの親子▶札幌の町のベンチにも出現(⇒次へ)


子どもをおんぶして、木の幹につかまるコアラの親子の作品もあります。

普段は南国にいるコアラが雪国に登場!

愛嬌のある表情に癒されますね。

雪でできた大きな人(⇒次ページからコミックエッセイ『はむはむづくし2』を読めます)


街中にできたのは、ニット帽とマフラーを着けて、ベンチに座る雪男「雪ボーイ」。

tana163さんのオリジナルキャラクターだそうです。

「雪ボーイ」の隣に腰掛けて、記念撮影をする人が続々ときたのだとか。

人気ぶりがうかがえますね。

■寒い日でも心は温かくできる

雪が降るような寒い日は、家の中に閉じこもってしまいたくなる人も多いのではないでしょうか。

それでも、tana163さんの作品には「見に行きたい」「楽しみにしています」といったお声が多数寄せられています。

多くの人がtana163さん(@163)の作品に心を動かされるのは、「ちょっとした工夫や遊び心で、目の前のできごとが違った見え方になる」というメッセージを受け取ったからかもしれません。

次はどんな作品が見られるのか楽しみですね。

文=小田 明子