大人顔負けのサッカーで近江を下して栄冠。青森山田はこの先もしばらく高校サッカー界のドンであり続けるだろう【選手権】
第102回全国高校サッカー選手権の決勝は、名門の青森山田が3-1で新興勢力の近江を下す結果となった。印象として残ったのは、青森山田、強し、である。
試合序盤は近江にもチャンスがあった。両ボランチ、西と川上のゲームメイクが目を引き、彼らの組み立てから好機になりそうな場面もあったので、近江が先制すれば面白い展開になると思っていた。
徹底的に繋ぐ近江が前掛かったところをカウンターでひっくり返す。理に適ったサッカーで前半途中から流れを掴んだ青森山田はしかし、後半に入ると、開始2分、一瞬の隙をつかれて追いつかれてしまう。
これで意気消沈するかと思いきや、むしろこの1点でエンジンに火が付く。前半以上のプレスで相手を追い込み、強度の高いプレーで次々とボールを奪取。追いつかれても決して慌てず、冷静にプレーできるあたりはさすが青森山田である。
そして後半15分、GKから福島のヘッド、川原のダイレクトパスで繋いだボールを最後は米谷がGKとの1対1を制して無人のゴールに蹴り込んで、青森山田が再び勝ち越した。以後もプレー強度を緩めないどころか、時間の経過とともに近江への圧力を増していくと、その10分後にカウンターからオウンゴールを誘発して追加点。3-1と突き放した。
優れた状況判断、圧倒的なフィジカル、追いつかれてもぶれないメンタル。大人顔負けのサッカーで栄冠を手にした青森山田は、この先もしばらく高校サッカー界のドンであり続けるだろうと、今回の決勝はそんなことを思わせるゲームでもあった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【厳選ショット】後半に圧巻の勝負強さを発揮!3ゴールを奪い、2年ぶり4度目の優勝!|選手権決勝 青森山田3−1近江
