AIが架空の女性やセクシーな写真、ストーリーや音声まで作成する「ハイパーポルノ」

非常に高度なレベルで文章を生成できる対話型AIのChatGPTや、画像生成モデルのDALL・Eなどを始めとした画像生成AIの発達により、誰でもクオリティの高い文章やイラスト、画像を作成できるようになりました。これらの生成AIを用いることで、存在しない女性のセクシーな自撮りやセリフの吹き込みがある官能的なストーリーなどを全てAIで作成した「ハイパーポルノ」に注目が集まっています。
https://thisgirlnextdoordoesnotexist.net/mindy/

生成AIはジャンルや種類を問わず文章や画像を作成できますが、ChatGPTに用いられている言語モデル「GPT-4」には不適切な質問をブロックするコンテンツフィルターが設定されていたり、画像生成AIの「Stable Diffusion」には成人向け表現を含む画像を黒塗りするセーフティーフィルターがあったりと、コンテンツに規制をかけている場合があります。しかし、GPT-4をハッキングして制限を解除する「ジェイルブレイク」がリリースからわずか数日で行われていたり、Stable Diffusionも18禁セーフティフィルターを解除する方法が編み出されたりと、規制は回避されてしばしばアダルトコンテンツが作成されています。
画像生成AI「Stable Diffusion」の18禁セーフティフィルターを解除する方法 - GIGAZINE

そのようなAIによるアダルトコンテンツを生成する能力を用いて、ソーシャルニュースサイトRedditの匿名ユーザーを含むチームが作成したプロジェクト「This Girl Next Door Does Not Exist(隣の女の子は存在しない)」と、デモとして作成された架空の女性「ミンディ」のコンテンツが公開されています。サイトには「ハイパーポルノの時代へようこそ」と記されており、アダルトコンテンツクリエイターとしてAIを活用することで、とある架空の女性を主役としたポルノを無制限に生み出し楽しむことができる計画が語られています。
サイトでは、AIが生成するポルノがどれほどまで進化したのかという例として、ミンディの美しい写真やセクシーなヌード写真、セクシーな描写を含むミンディの声、ミンディが登場する官能小説を見ることができます。「Semi-SFW images」では、ミンディの写真を複数枚見ることができます。

「SFW」とは「Safe For Work(職場で見ても大丈夫)」という意味で非18禁を指しますが、ここで公開されているのは「Semi-SFW(準SFW)」であり、「Instagramがこれらの画像を許可すること」を基準としているため、少しセクシーなものも含んでいます。以下が非実在の美女・ミンディで、くっきりとした目鼻立ちにグレーの瞳で、ブラウンの長髪を明るいブロンドとピンクのグラデーションカラーで染めています。

正面からのミンディ。髪の毛を下ろすとウェーブがかった感じ。

オシャレをして町の中に繰り出す姿も。

水着を着こなしたショットは何種類もありました。以下はビーチで撮影した1枚。かなり近くまで波が来ている位置でくつろいでいます。

バルコニーで撮影したバックショット。プロポーションの良さがよく分かります。

また、「NSFW images」では、さらに露出を増やしてセクシーさが上がったミンディの画像サンプルを見ることができます。「NSFW」とは「Not Safe For Work(職場で見てはいけない)」の略で、ここでは18禁のアダルト画像を含んでいます。

オフィスルックで前を大きくはだけたミンディ。

下着姿

別の下着でセクシーなポーズをとったミンディや、フルヌードの画像も例として紹介されています。

さらに「NSFW audio」では、ミンディの声も聞くことができます。

再生マークを押すことで、ミンディのさまざまなセリフを再生可能。声自体はどれも抑揚のないものですが、「NSFW」カテゴリのため、「私はあなたのスケベな尻軽女」といったセリフもあるので、再生する時は注意が必要。

デモの「A story, a roleplay, and a fake text conversation」では、ミンディが登場する官能小説をさまざまなスタイルで読むことができます。

AIによって生成されたストーリーは、心理学を専攻する21歳の大学三年生であるミンディが、大学で年上の男性・ショーンと出会い、デートに行ってからショーンの家でセックスするまでの話がつづられています。「Generated Story」は会話が少なく説明的に進行しますが、セックスシーンはじっくりと濃密に描写しています。

ミンディが官能的なセリフを口にするシーンでは、対応する音声が埋め込まれているため、合わせて聴くことができます。

また、会話とト書きが中心となってよりカジュアルに読める「Roleplay Version」や、脚本のような形式で動画の埋め込みも含む「Texting Thread」形式といった、複数のパターンが用意されています。

「Texting Thread」にも含まれている動画は「Semi-SFW animated images」でも見ることができます。

ムービーを再生すると、「Semi-SFW images」や「NSFW images」の画像で、「NSFW audio」のセリフを話すミンディを見ることができます。ただ、首から上と口元は動くのに首から下は全く動かないため、違和感が生じそうになっています。

「This Girl Next Door Does Not Exist」は、AIでさまざまな女性のポルノ画像を作成するのではなく、一貫した人物を作ってその人物に関する画像や音声、ストーリーなどを作成するプロジェクトとなっています。ミンディはその最初の一人ですが、サイトではさらなる「存在しない隣人女性」の追加を検討しており、さまざまな人種や特徴を持つ女性を公開しています。それぞれの女性の画像には番号と記号が振られており、「どの女性を追加してほしいか」というアンケートへの回答も募集しています。

ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでも「ポルノは新しいテクノロジーを推進する業界だと聴いたことがあります。AIポルノとして、このサイトは包括的なものではありませんが、それでもかなり興味深いです」と「This Girl Next Door Does Not Exist」が話題になっています。ミンディがかなり美しく生成されていると褒める声がある一方で、いまだに画像を拡大して見ると指や一部の造形で小さくない問題がある点の指摘もありました。
また、ミンディに対し「AI生成では避けられない事項として、ミンディは明らかに『This girl next door(隣人の女の子)』と理解できるような容姿ではなく、モデルのような完璧に近いスタイルを持つ『My dream girl next door(夢のような女の子)』となっています。実際に『隣人の女の子』を生成できるようになったら市場価値があると確信していますが、現時点ではそうではありません」という意見も寄せられています。
