美人局被害に遭った水谷

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 リオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダリストの卓球選手水谷隼(30=木下グループ)が、美人局被害に遭っていた事件は、決して人ごとではない。警視庁池袋署が20日までに、水谷から金銭を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂の疑いで駒沢大生2人と未成年の女を逮捕。女性スキャンダルが「週刊誌に載る」などと脅す手口は卑劣だが、この容疑者たちのような若者による美人局が、最近は急増している。その驚きの実態とは――。

 逮捕されたのは、駒沢大3年の沢野祐輝容疑者(20)と同3年の鈴木瞬容疑者(20)、沢野容疑者と交際していたアルバイトの女(19)だ。鈴木容疑者は「示談金を払ってもらおうとはしたが、恐喝にはならないと思う」などと容疑を否認しているが、ほかの2人は認めている。

 逮捕容疑は7月25日、水谷と女がキスをしたとして、共謀してLINEで「お子さんも家族もいて有名人なので週刊誌に載ると思います。お金を支払ってほしいと思います」と送り、金銭を脅し取ろうとした疑い。要求額は数百万円だった。

 水谷は5月に都内の飲食店で働いていた女と知り合っていた。水谷と女がLINEでやりとりしていることに沢野容疑者が気づき、鈴木容疑者と美人局を計画したとみられている。推定年収1億円といわれる水谷は格好の標的だった。

 容疑者らの言葉通り、週刊誌に掲載されてしまっている。9月発売の「女性セブン」は「直撃告白 東京五輪メダル候補卓球王子水谷隼選手の“禁じられた恋”の話」と題して、逮捕された女と思われる人物の話を載せていた。記事によると水谷は橋本環奈似という女にゾッコンになり、店外で会う関係になりキスまでした。不倫一歩手前となったことに女が悩んでいるという“被害者”としての告白だった。

 このころから水谷は弁護士や警察に相談をしており、今回の逮捕となったわけだ。

 水谷が所属する木下グループスポーツ部・卓球部の担当者は「事実確認中なので何もお話しできない」。リオデジャネイロ五輪で男子シングルス銅メダルを獲得し、東京五輪でもメダルを目指すアスリートとしては、ワキが甘いと言わざるを得ない。妻帯者にもかかわらず19歳女子をホテルに連れ込み、キスをしたとあっては言い訳のしようもないだろう。

 容疑者の駒大生2人はどんな学生だったのか。

 事情をよく知る関係者は「知人が鈴木容疑者のツイッターアカウントを暴露していますが、それによると鈴木容疑者はイベント企画などビジネスをしていたようです。堀江貴文氏や青汁王子の三崎優太氏を信奉しており、お金にこだわっていました」と明かした。沢野容疑者は友人だった。

 実は、こうした20歳前後の若者による美人局が急増している。

 これまで美人局といえば、コワモテの男が脅してきそうなイメージだが今や違う。20日には女子中学生に出会い系アプリを通じて男子大学生を相手に売春させ、現金を脅し取ったとして恐喝などの疑いで20代の男女3人と少年が神奈川県警に逮捕された。9月にも北海道で出会い系アプリを使った美人局で20代の男と男子高校生2人が強盗傷害の疑いで逮捕されている。

 IT関係者は「スマホのアプリが発達したことで大人の男と女子高生など少女が接点を持ちやすくなった。同時に少女らを使って美人局をすることも簡単になった。少女の周りにいる同世代の男たちが美人局に手を出しやすくなったのです」と指摘した。

 来夏の東京五輪を前に再び有名アスリートを狙った“美人局”が現れる可能性もありそうだが、一般人とて飲み屋でもアプリでも、未成年との接点には十分に気を付けた方が身のためだ。