小池百合子知事

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 20年東京五輪のマラソン・競歩会場の札幌への移転を協議する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が30日、都内で始まった。IOCからはジョン・コーツ調整委員長、組織委から森喜朗会長、都から小池百合子知事、橋本聖子五輪相と関係団体の長らが顔を揃えたが、事前協議なしに札幌移転を「決定」したIOCに不信感を強める小池知事は冒頭の挨拶でラグビー日本代表のモットー「ONE TEAM」を用い、IOCのやり方を皮肉り対決姿勢を鮮明にして、改めて東京開催を訴えた。調整委員会は11月1日までで、札幌案を協議する4者の実務者会議も行われることが決まった。

 IOCの強権発動による札幌移転に、都、都民が反発を強める中、協議は難航するとみられる。仮にしぶしぶ受け入れたとしても、都は追加の費用負担を拒否しており、どこが主だって負担することになるのかが大きな焦点となる。この3日間でどこまで話を進めることができるか。その後も課題は山積みだ。札幌でのコース設定や整備、選手、関係者、ボランティアの宿泊や交通手段の確保などの受け入れ体制に、警備面も一から対策を迫られる。

 8月の北海道は観光シーズン。特に北海道マラソンと同じ大通り公園発着が有力視されるようになって、ネット上を中心に懸念の声が上がっているのが、同時期に同公園で毎年大規模に開催されている「さっぽろ大通りビアガーデン」についてだ。地元や観光客にとっては毎年の風物詩となっているイベントで、「さっぽろ夏まつり」のホームページによると、会場には国内最大級の1万3000席が用意され、今年は116万人の観客を集めた。期間中のビールの消費量は44万1266リットルで中ジョッキ換算で88万2532杯分が飲まれた。今年は7月19日から8月16日までの開催で、同時期に開催されれるとすれば、東京五輪(7月24日〜8月9日)とまるかぶり。大通り案が採用されれば、中止を要請される可能性は否定できない。

 ネット上では「五輪とビアガーデン、どっちが大事と言われたらビアガーデン」、「ビアガーデンの邪魔だ」、「大通りビアガーデンは風物詩、開催できないなんてありえない」という趣旨の心配する声が溢れており、五輪を強行すれば、市民感情の悪化を招く可能性もある。