ドコモがコスト削減へ決断、携帯基幹網を完全仮想化する
ドコモは05年にコアネットワーク仮想化の基礎研究を始め、15年度に実用化した。従来はコアネットワークを構成するソフトウエアごとに専用の装置が必要だったが、仮想化により、さまざまなソフトウエアを共用の汎用装置上で動作できるようにした。共用装置上の容量を分け合うことで故障発生時の対応を迅速化できる。また通信が混雑した際のつながりやすさも確保しやすくなる。
ドコモは無線基地局でも最大48アンテナから送られる信号を集中管理できる制御装置も15年度に導入した。無線アンテナと制御装置のメーカーが異なっていても接続可能な技術を持つなど、基地局や制御装置の運用も効率化している。
10月に携帯電話事業へ参入する楽天は、コアネットワークに加え、携帯電話と基地局との無線アクセス網も含めた完全仮想化を掲げる。端末代金と通信料金を分離した料金プランの導入により、国内携帯各社が通信料金の引き下げに迫られる中、運用コスト削減につながる携帯網の仮想化に向けた動きも活発化している。
