【TDL】「パートナーズ像」にまつわる3つの物語 シンデレラ城を背に立つウォルト・ディズニーとミッキーマウスの銅像
数多くの作品やキャラクターをこの世に生み出したウォルト・ディズニー。
【写真】パークで視線を感じたらそこにはウォルトがいる…かもしれない
彼の誕生日は1901年12月5日、そして彼が亡くなったのが1966年12月15日のことでした。
今回はそんな稀代のクリエイターであるウォルトを感じることができる、東京ディズニーリゾートの場所、パートナーズ像とストーリーテラーズ像を紹介します。
■1. 開園当初はなかったパートナーズ像
東京ディズニーランドのワールドバザールの大屋根をくぐると、目の前にシンデレラ城が見えてきます。その正面に立っているのが「パートナーズ像」。
これは晩年のウォルトと手をつないでいるミッキーマウスの像です。
実はこれ、開園当初はありませんでした。東京ディズニーランドの開園15周年を記念して、ウォルト・ディズニー・カンパニーから、株式会社オリエンタルランドに贈られたものなのです。
もともとのパートナーズ像は、1993年11月18日にアメリカ・カリフォルニアのディズニーランドに作られました。
11月18日といえば、ミッキーマウスのスクリーンデビューの日であり誕生日でもあります。この日はミッキーマウスの65回目の誕生日でした。
■2. パートナーズ像はミッキーがウォルトの亡くなった65歳を迎える記念に作られた
では、どうしてこの日にパートナーズ像が作られたのでしょうか。
実はウォルトが亡くなったのは65歳のとき。ミッキーマウスがウォルトの亡くなった65歳と同じ年を迎えるということを記念して、この像が作られたのです。
ウォルトと手をつなぐミッキーマウス。ウォルトにとってミッキーマウスは自らが生み出したキャラクターであると同時に、初代声優を務めるなど彼の分身でもありました。
そんなお互いにかけがえのないパートナーであるウォルトとミッキーマウスを象徴して、この像は生まれました。
その後、1995年6月にアメリカ・フロリダのマジックキングダムにも同じ像が作られました。
東京ディズニーランドにパートナーズ像が作られたのは、1998年4月15日。
ディズニーランドやマジックキングダムと同様に、城を背にしてパークへ入ってくるゲストを笑顔で迎えています。
パートナーズ像はディズニーランド、マジックキングダム、東京ディズニーランド以外にも、フランス・パリのウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク、アメリカ・カリフォルニアのディズニー本社にもあります。
■3. パートナーズ像のウォルトは実際よりも背が高い
パートナーズ像のウォルトの身長は6フィート5インチ(約196cm)となっています。
実は、生前のウォルトの身長は、5フィート10インチ(約178cm)で、パートナーズ像のほうが少し高くなっています。
一方のミッキーマウスの身長は3フィート2インチ(約97cm)となっています。
パークにいるミッキーマウスと比べると身長が低いように感じますが、テレビ番組や映画『ファンタジア』ではこの設定が用いられています。
映画『ファンタジア』では、師匠である魔法使いのイェン・シッドと弟子のミッキーマウスが並ぶシーンがあります。
パートナーズ像の二人の身長バランスを見ると、このシーンの二人の身長バランスとほぼ同じになっているのです。
イェン・シッドを英語で書くと「Yen Sid」、逆に書くと「Disney」。
イェン・シッドもまた、ウォルトの分身なのかもしれませんね。
■パートナーズ像の製作を手がけたのは、彫刻家のブレイン・ギブソン
ブレイン・ギブソンが像を作るときに苦労したのが、5本指であるウォルトと4本指であるミッキーマウスの手のつなぎ方でした。
最終的には、映画『ファンタジア』に登場するシーンをもとに作られています。
映画の中に指揮者のレオポルド・ストコフスキーとミッキーマウスが握手するシーンがあるのですが、そのシーンをもとにして像は作られました。
パートナーズ像のミッキーマウスは左手を腰に当てていますが、初期デザインでは左手にアイスクリームを持っていました。その後デザイン案が変わって、今の形に落ち着きました。
ウォルトのネクタイを見ると、何やらロゴマークが描かれているのが分かります。
これは「STR」をモチーフにしたロゴマークで、ウォルトが別荘を持っていたパーム・スプリングスの宿泊施設「Smoke Tree Ranch」の頭文字から取られています。
ウォルトは生前、自分の像をパーク内に立てることを認めませんでした。
それはウォルトの死後も同様で、妻であるリリアンがその遺志を守っていました。
パートナーズ像を作るにあたって、ディズニー社の幹部がリリアンのもとを訪れ、説得したと言われています。
■東京ディズニーシーでもウォルト・ディズニーに会える
東京ディズニーランドにあるパートナーズ像。実は東京ディズニーシーにもウォルト・ディズニーとミッキーマウスがいます。
場所はエントランス入ってすぐ、ディズニーシー・プラザの一角に二人はいます。
この像は「ストーリーテラーズ像」と呼ばれています。
パートナーズ像が晩年のウォルトをモデルにしているのに対して、こちらは若き日のウォルトがモデルになっています。
パートナーズ像とは違って、ウォルトの身長は実際の5フィート10インチ(約178cm)に合わせて作られています。
■最初にカリフォルニアに作られたストーリーテラーズ像
もともとのストーリーテラーズ像は、アメリカ・カリフォルニアのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに作られました。
2012年6月に、ブエナビスタ・ストリートがオープンしたのを記念して作られたのです。
ブエナビスタ・ストリートは、ウォルトが1923年にカンザスシティからハリウッドへやって来た頃の街並みが再現されているエリアです。
そんなエリアのシンボルとして、若き日のウォルトとミッキーマウスの像が作られたのです。
ウォルトが持っているトランクには、カンザスシティのステッカーも貼ってあります。
東京ディズニーシーのストーリーテラーズ像は2013年10月、東京ディズニーランド開園30周年を記念して、ディズニー社からオリエンタルランドへ贈られました。
今のところストーリーテラーズ像があるのは、カリフォルニアと東京だけ。それだけディズニー社とオリエンタルランドの関係が深い証しでしょう。
エントランスから楽しげに入っていくゲストの後ろ姿を、ウォルトは静かに見つめています。
■ウォルトの兄、ロイ・O・ディズニーも東京ディズニーランドにいる
ちなみに、東京ディズニーランドにはもう一人、ウォルトと非常に関係の深い人物の像があります。それは弟のウォルトを財務面で支えた兄、ロイ・O・ディズニーです。
ロイの像は東京ディズニーランドのワールドバザール入口近くにあります。ミニーマウスとともにベンチに座って、手を優しく握っている様子が描かれています。
この像は「シェアリング・ザ・マジック像」と呼ばれています。
こちらも元々は1999年10月1日、フロリダのマジックキングダムに作られました。
その後、2003年2月にカリフォルニア・バーバンクにあるディズニー本社の一角に、そして東京には2008年4月15日、東京ディズニーランドの開園25周年を記念して贈られました。
ロイがいなければ、数多くのディズニー作品やディズニーランドは生まれていなかったでしょう。
ロイが優しくミニーマウスの手を握っている様子は、ウォルトの死後も、弟の夢を実現させるために奔走した兄ロイの姿と重なります。
そんなロイの像が東京にもあることは、非常に誇らしいですね。ロイの像もパートナーズ像と同様に、ブレイン・ギブソンが手がけています。
ウォルトの姿を感じることができるパートナーズ像とストーリーテラーズ像。
命日に合わせて、ディズニーランドの生みの親である彼に、思いをはせてみてはいかがでしょうか。
※当記事の構成にあたり、ライターによる調査のほか、以下の資料・文献を参考にしています
■デイヴ・スミス『Disney A to Z/The Official Encyclopedia オフィシャル百科事典』ぴあ、2008年
■Disney Parks Blog "Five Fun Facts About the Partners Statue at Magic Kingdom Park"
■Disney Parks Blog "New Walt Disney and Mickey Mouse Statue for Disney California Adventure Park Unveiled at D23 Expo"
■Disney Parks Blog "‘Storytellers’ Statue Welcomes Dreamers to Buena Vista Street at Disney California Adventure Park"
■Disney Parks Blog "Sharing the Magic at Walt Disney World"
■D23.com Disney A to Z "Partners"
■IMDb "Walt Disney Biography"
■IMDb "The Mouse Factory: Season 2, Episode 10"
■Mouse Planet "The History of the Partners Statue: Part One"
■AllEars.Net "Walt Disney World Chronicles: Partners Statue"
■WDW Fan Zone "A Closer Look at the Partners Statue"
■講談社 ディズニーファン編集部ブログ「パークの銅像物語」

