[北欧現地インタビュー:ライフスタイル編] 「衣」「食」のニーズが異常に低く、 「住」「旅」が高い
北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか、世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして81位なのか(*2010年ギャラップ「世界幸福度調査」より)。キーワードは「自由に生きること」。ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た確信とは? 第5回は「ライフスタイル」について。
(写真/小原孝博、編集部)
家はライフスタイルを
充実させるプラットフォーム
人が生きていくうえで大切な3要素に「衣食住」があります。北欧の人たちに取材をしてみて感じたのは、「衣食住」の中で、「衣」と「食」のニーズが異常に低く、「住」が高いことでした。
それと同じくらい重視されているのが「旅」。プライオリティの順番でいうならば「住→旅→食→衣」となるでしょうか。
北欧の国々は、労働時間も短く、また冬が長く日照時間も短い、それだけ家で過ごす時間が長いということもあるでしょう。北欧といえば家具などのデザインが有名ですが、これも家で過ごす時間が長いことが理由。シンプルで長期間使っても飽きがこない快適なものをデザインしようというところからきているのだそうです。
一方、私が暮らしているハワイは、温暖で日照時間も長く、外で過ごす時間が長いので、家具などはカジュアルなものが多く、それほどこだわりがありません。
その代わり、家の外にある自然がすべて自分のもののような感覚で使える、住んでいること自体にすごく幸福を感じられる場所だと思います。
「衣」は薄着で大丈夫なのでそれほど高くなく、海や山などでスポーツなどをすること、先ほどの4つの要素でいえばやはり「旅」にあたるものを重視する傾向にあります。
北欧は家の中、ハワイは家の外と違いこそあれ、幸福度の高い地域、国々では等しく住環境を重視していることがわかります。家は、ただの「モノ」ではなく、「ライフスタイルを充実させるプラットフォーム」なのです。
