6回2死2、3塁、佐藤を内野フライに抑えた井上(5日)=片岡航希撮影

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 巨人8−2ロッテ(交流戦=5日)――巨人が4連勝。

 中山が五回の先制犠飛、六回の3点二塁打など5打点をマークし、井上は2失点でプロ初完投勝利を挙げた。ロッテは反撃が遅かった。

「1試合を完結させられたのはすごく自信になった」

 初めて上がった九回のマウンド。二死から迎えたロッテ・ソトを追い込みながら、痛恨の2ランを浴び、巨人の井上は悔しそうな表情を浮かべた。それでも、次打者を空振り三振に仕留め、自身初の完投勝利。お立ち台では、「1試合を完結させられたのはすごく自信になった」と胸を張った。

 日頃は対戦しないロッテの打者の特徴も、映像やデータで十分に分析したといい、「相手の苦手なところ、得意なところをしっかり頭に浮かべながら投げられた」。力強い速球で打者を押し込み、五回まで無安打投球。味方が先制した直後の六回、先頭に初安打を許すなど一死二、三塁とされたが、後続を冷静に断ち、ゼロを並べていった。

 2024年に8勝を挙げたが、飛躍を期した昨季は4勝にとどまった。当時は「他の投手と全部比較してしまって、どんどん苦しくなってしまった」と井上。だから今は、「1週間、自分がどう変わったかに集中している」と意識を変えた。5回で降板した前回登板から1週間。長い回を投げることをテーマに掲げ、「ストライク先行で早いカウントで勝負する」との狙い通り、テンポ良く、無四球で最後まで投げきった。

 かつては自身を苦しめていた過剰なライバル意識も、今は前向きに捉えられている。竹丸和幸(鷺宮製作所)、西舘ら同世代の活躍に刺激を受け、「自分も負けられない。みんなで高め合って、より強い投手陣を作っていきたい」。近い将来、先発ローテーションの軸として活躍が期待される左腕が、飛躍のきっかけをつかみそうな111球だった。(緒方裕明)

 巨人・橋上監督代行「(井上は)球のキレというか、球威も非常にあったし、制球も安定していたので、安心して最初から見ていられた。(5打点の中山は)チームも本当に助かったけど、本人が一番ホッとしたんじゃないか」