「日ロ友好の証し」だった秋田犬「ゆめ」の死に…佐竹元知事「いなくなるのは今の国際情勢のよう」
秋田県からロシアのプーチン大統領に贈られた雌の秋田犬「ゆめ」が昨年死んでいたことを、露大統領府が15日、読売新聞の取材に明らかにした。
県内関係者からは「寂しい」「よく長生きしてくれた」と悼む声が聞かれた。
ゆめは2012年7月、ロシアによる東日本大震災の復興支援のお礼などとして、プーチン氏に贈呈された。当時知事だった佐竹敬久氏(78)は「寂しいね。プーチン氏は犬が好きだから、大切に育てられていただろう」と語る。
「日本とロシアをつなぐシンボルがいなくなったのは、今の国際情勢を物語っているようで残念だ」とも話し、「秋田犬は争いを好まず優しい。戦争も平和に解決することを願いたい」と述べた。
生まれてから寄贈までの3か月間、ゆめを飼育していた大館市の畠山正二さん(83)は、「ロシアからの情報がないため様子が分からず、気にかけていた」と話す。ゆめは体や肌が弱く、シャンプーをするなど特に面倒を見たという。生きていれば4月24日が14歳の誕生日で、「長生きと言えるが、もうちょっと生きてくれていたら」と惜しんだ。
秋田犬保存会(本部・大館市)の庄司有希専務理事(35)は、ゆめがプーチン氏に懐いていた動画を思い出し、「しっかりと飼われて、楽しく生きたのではないか」と語る。
ロシアによるウクライナ侵略以降、現地の愛好家による保存会のロシア支部とは交流が途絶えていて、「悲しさがある。これからもゆめが友好の証しであり続けてほしい」と望んだ。
