佐竹氏(左)に抱かれる秋田犬の「ゆめ」(2012年7月23日撮影、県庁で)=秋田犬保存会提供

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 秋田県からロシアのプーチン大統領に贈られた雌の秋田犬「ゆめ」が昨年死んでいたことを、露大統領府が15日、読売新聞の取材に明らかにした。

 県内関係者からは「寂しい」「よく長生きしてくれた」と悼む声が聞かれた。

 ゆめは2012年7月、ロシアによる東日本大震災の復興支援のお礼などとして、プーチン氏に贈呈された。当時知事だった佐竹敬久氏(78)は「寂しいね。プーチン氏は犬が好きだから、大切に育てられていただろう」と語る。

 「日本とロシアをつなぐシンボルがいなくなったのは、今の国際情勢を物語っているようで残念だ」とも話し、「秋田犬は争いを好まず優しい。戦争も平和に解決することを願いたい」と述べた。

 生まれてから寄贈までの3か月間、ゆめを飼育していた大館市の畠山正二さん(83)は、「ロシアからの情報がないため様子が分からず、気にかけていた」と話す。ゆめは体や肌が弱く、シャンプーをするなど特に面倒を見たという。生きていれば4月24日が14歳の誕生日で、「長生きと言えるが、もうちょっと生きてくれていたら」と惜しんだ。

 秋田犬保存会(本部・大館市)の庄司有希専務理事(35)は、ゆめがプーチン氏に懐いていた動画を思い出し、「しっかりと飼われて、楽しく生きたのではないか」と語る。

 ロシアによるウクライナ侵略以降、現地の愛好家による保存会のロシア支部とは交流が途絶えていて、「悲しさがある。これからもゆめが友好の証しであり続けてほしい」と望んだ。