【特集】妙高から世界へ スキージャンプで世界目指す中学生兄弟 6人きょうだいの大家族で育つ野呂兄弟 2人の挑戦に密着《新潟》
妙高市にスキージャンプでオリンピックを目指す兄弟がいます。6人兄弟の大家族で育った2人。
2歳年上の兄に勝ちたい弟と、弟の憧れでいたい兄。競い合いながら成長を続ける2人の挑戦を追いました。
ずらりと並ぶトロフィーやメダルたち
棚を埋め尽くす“メダル”や“トロフィー”
スキージャンプやクロスカントリーの大会で獲得したものです。
「石打のジャンプ大会で最長不倒賞を取ったトロフィーです」
妙高から世界を目指す兄弟
妙高市からスキージャンプで世界を目指す野呂兄弟です。
中学3年生の兄・野呂悠惺選手と、この春中学校に入学した弟の琉也選手は、6人兄弟の3番目と4番目。
これまでスキージャンプの全国大会で何度も表彰台に上がってきました。
オフシーズンはバランスや基礎トレーニング
雪のない、いまの季節には……
2点間に張った専用のベルトでジャンプに必要なバランス感覚を養います。
弟の琉也選手も挑戦……
いま2人が目指すのは来年の全国大会です。
【兄・野呂悠惺選手(中学3年)】
「琉也(弟)もだんだんジャンプとか上手くなったりしているので。2人で1位2位、取りたいです」
全国大会で0.1ポイント差の悔しい4位…
ことし2月の全国中学校スキー大会。
兄・悠惺選手(当時・中学2年)は1本目のジャンプで6位につけます。
表彰台を目指し飛んだ2本目……
55.5メートルと大きく飛距離を伸ばします。
しかし、総合順位は4位。
その原因となったのが……
【兄・野呂悠惺選手】
「飛型点が悪くて、テレマークの時に手が下がって、テレマークが良くなかったかな」
着地の姿勢「テレマーク」で減点され、3位とわずか0.1ポイント差で表彰台を逃しました。
【兄・野呂悠惺選手】
「2本目で1本目の悪いところを修正できて、良いジャンプができたんですけど、3位と0.1ポイント差で負けて、すごく悔しかったです」
小学6年生ながらテストジャンパーに
兄が悔しい思いをした大会。
当時、小学6年生だった弟の琉也選手はテストジャンパーを務めました。
小学6年生ながら、出場する中学生全体の4位にあたる飛距離で会場を驚かせました。
優勝を目指して...
【弟・野呂琉也選手】
「K点は飛べなかったけど意外と飛べたので良かったです。次は中学校に行くので全国中学校スキー大会で優勝したい」
バク転もできる身体能力の高さ
さらに弟・琉也選手の武器は身体能力の高さ。
その代名詞ともいえるのが……
いわゆる、“バク転”。
指導する清水亜久里さんは小さな体を自在に操ることが琉也選手のジャンプにも生きているといいます。
いつも楽しそうに飛んでいる2人
【2人を指導 清水亜久里コーチ】
「普段やっているスキーの遊びや、階段(トレーニング)だったり、そういったものをジャンプだったり、遊びに変えていけるのが、ジャンプにつながって、ジャンプでも一番楽しそうに飛んでいる」
弟は兄の背中を追いながら、いつかは超えたいと静かに闘志を燃やしています。
【弟・野呂琉也選手】
「テストジャンプのまま行ければ優勝行けると思います。兄弟だから勝ちたいなって。お兄ちゃんに勝ちたいです」
カッコいい兄に…弟の目標になれるように…
急成長を見せる弟に、兄・悠惺選手にも、新たな思いが芽生えています。
【兄・野呂悠惺選手】
「かっこいいお兄ちゃんになりたいです。教えたり、アドバイスあげたりするお兄ちゃん」
かっこいい兄でありたい……
そして弟の目標であり続けたい……
そのため、自分自身の実力を高めようと、飛ぶときの姿勢など課題と向き合う日々です。
【兄・悠惺選手】
「いましっかり足を使えた感じがありました」
【清水コーチ】
「意識しているポイントは」
【兄・悠惺選手】
「足を曲げないで使い続ける感じ」
指導する清水さんが評価するのは、独特のフォームや空中姿勢。
さらに全国大会で表彰台を逃した悔しさが練習に表れているといいます。
【2人を指導 清水亜久里コーチ】
「悔しさは競技人生において必ず必要なもの。その悔しさを力に変えて、どれだけ自分の成長につなげていけるか。最近の練習、全中の終わった後からは少し目が変わって、練習に取り組んでいるのが見えるので、来シーズン本当に楽しみ」
スキーでも家でもライバル
家でゲームをするときも2人はライバル。
兄に……弟に……負けるわけにはいきません。
兄弟対決の実現へ…
この春、中学に進んだ弟の琉也選手。
小学校の卒業アルバムに書いた目標があります。
【弟・野呂琉也選手】
「ジャンプと英会話どちらも楽しくやっています。これからも2つを続けてオリンピックに出場し、スキージャンプで金メダルを取りたいです」
次のシーズンからは全国大会で兄弟の直接対決が実現します。
2人が見据える先にあるものは……
弟は全国大会3勝を目指して…そしてオリンピックへ
【弟・野呂琉也選手】
「全国中学校スキー大会で3勝、(1年から3年まで)3回勝ちたいです。夢はオリンピックに出てメダルをとり、コーチにメダルをかけたいです」
兄の夢はオリンピック金メダル!
【兄・野呂悠惺選手】
「来シーズンでは、全国中学校スキー大会で優勝できるように頑張ります。夢は将来オリンピックに出て、金メダルを取る」
兄に追いつきたい弟……
目標であり続けたい兄……
互いの存在が全国の頂へ、そしてオリンピックへの原動力となります。
