漢民族の伝統衣装「漢服」を着てフフホト市の烏素図杏花谷を散策する観光客。(4月16日撮影、フフホト=新華社配信)

 【新華社フフホト5月4日】中国内モンゴル自治区フフホト市で、公園や道路沿いに植えられた桃の花が満開となり、多くの市民が花見や写真撮影を楽しんでいる。

 同自治区では今春、花見ツアーが新たなトレンドとなっている。清明節連休(4月4〜6日)期間中、国内観光客が前年同期比15.5%増の933万8100人訪れ、観光総収入は10.1%増の58億7500万元(1元=約23円)に達し、花見ツアーが成長の重要なけん引役となった。

フフホト市の烏素図杏花谷で民族舞踊を披露する出演者。(4月16日撮影、フフホト=新華社配信)

 各地は花を懸け橋として、農業・文化・観光の深い融合を推進している。フフホト市の烏素図(ウスト)杏花谷や紅山口村など花見の名所では、周辺の農家楽(アグリツーリズム)や民宿が活況を呈し、特産品や農家料理が人気を集め、住民は地元にいながら増収を実現している。

 包頭市が打ち出した花見・研修旅行ルートは親子連れに好評を博している。子どもたちは花の海の中で植物について学び、農作業を体験し、伝統文化に触れることができる。

フフホト市の烏素図杏花谷でアンズの花と記念写真を撮る観光客。(4月16日撮影、フフホト=新華社配信)

 オルドス市ジュンガル旗にある92万ムー(約6万1333ヘクタール)のモウコアンズの木は、砂漠化を防止する生態バリアであると同時に、地元の人々の収入増にもつながっている。開花期には毎年数十万人の観光客が訪れ、アンズや杏仁の高度加工産業の年間生産額は1億元を超え、2万人以上の雇用を創出している。

 同自治区はここ数年、生態資源の優位性に立脚して「花見マップ」「開花マップ」を入念に作成し、黄河、長城、国境線沿いに特色ある花卉(かき)景観ベルトを構築、「季節ごとに目玉があり、一年中が見頃」となる花見プランを形成している。モウコアンズやアーモンドの花など生態系を支える樹種から、ツツジやライラックといった観賞用花卉まで、かつての植生は「美しい経済」へと変貌を遂げ、生態的利益と経済的利益の両立を実現している。(記者/哈麗娜)

フフホト市の烏素図杏花谷でアンズの花と記念写真を撮る観光客。(4月16日撮影、フフホト=新華社配信)