入会金100万円の「高級会員制クラブ」で… 坂口杏里を“援助”しようとしていた「意外な大物」
人生の分岐点における選択は、未来に劇的な変化をもたらすことがある。「紀州のドン・ファン事件」の野崎幸助氏(享年77)と万引きで警察の厄介になった元タレントの坂口杏里(35)。実は、この二人、過去に接点が……。
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【写真を見る】「本当に坂口杏里?」 約90キロだという現在の姿 過去の写真と比較すると
「殺していない」
3月23日、和歌山地裁に続き、大阪高裁でも無罪判決が言い渡された。和歌山県田辺市の資産家、紀州のドン・ファンこと野崎氏が、自宅寝室で急性覚醒剤中毒死していたのは2018年5月のこと。55歳年下の元妻、須藤早貴被告(30)が何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させたとして、殺人などの容疑で逮捕、起訴された。

司法担当記者によれば、
「早貴被告は“殺していないし、覚醒剤を摂取させてもいない”と一貫して無罪を主張しました。検察側は、早貴被告がインターネットで“完全犯罪”“覚醒剤 過剰摂取”といった検索をしていたこと、さらに、スマホのデータから、1階と寝室のある2階を不自然に普段より多く行き来したことなどを立証した。覚醒剤の売人ら28人の証人尋問も実施し、財産目当てに覚醒剤を摂取させることができたのは早貴被告しかいないと、無期懲役を求刑しました」
ところが、その証人尋問で覚醒剤の売人の一人が「売ったのは、覚醒剤ではなく氷砂糖」と証言。その結果、「覚醒剤が本物だったとは言い切れない」「野崎さんが誤って覚醒剤を摂取した可能性も否定できない」などとして、1審無罪。検察側は控訴したものの、結局、「1審判決は不合理ではない」と棄却された。
高級会員制クラブで……
一方、女優の故・坂口良子の一人娘、坂口杏里が警視庁高尾署に逮捕されたのは、3月17日。東京・八王子市内のコンビニで300円のサンドイッチ1個を万引きしたからだ。新宿2丁目のバー勤めをしていたものの、店の寮にいられなくなり、彼女のTikTokに投げ銭をしてきた男性の自宅に、最近転がり込んでいたという。その居候先が犯行現場のコンビニから徒歩3〜4分の場所だった。
08年に芸能界デビューした杏里は「おバカキャラ」でバラエティー番組の常連になった。しかし、13年に母親が亡くなると、転落の一途。背負った借金を返済するために、セクシー女優に転身した。おまけに、17年4月には元交際相手のホストへの恐喝未遂容疑で逮捕された。紀州のドン・ファンとの邂逅(かいこう)はこの頃だったとみられる。
野崎氏の自伝『紀州のドン・ファン』のゴーストライターを務めた、ジャーナリストの吉田隆氏が明かす。
「美女4000人に30億円を貢いだと公言する野崎さんは、かつて東京・銀座の“高級会員制クラブ”を利用していました。入会金だけで100万円もかかるとのことでした。そこから、杏里さんを紹介され、何度か会い、連絡先を交換したそうです」
「杏里さんが妻の座を手に入れたかも」
ほどなく、野崎氏は杏里が金欠でセクシー女優になっていると知り、資金援助を申し出ようとしたという。
「しかし、彼女の電話番号が変わっていたようで、17年秋口、野崎さんから“連絡先を調べられませんか?”と相談されました。私がビデオメーカーに問い合わせたところ、先方も連絡が取れなくなっていると。野崎さんにそれを伝えたら、とても残念がっていました。その3カ月足らず後の12月上旬、野崎さんは早貴被告と知り合った。当時、野崎さんは“結婚したい”という願望が強かったので、もし杏里さんと連絡が取れていたら、早貴被告ではなく杏里さんが妻の座を手に入れたかもしれません」
あくまで仮定の話だが、野崎氏と結婚していれば、万引き犯にならずに済んだ未来もあったのかもしれない。
「週刊新潮」2026年4月9日号 掲載
