日本に喫した歴史的敗北はケインら主力を欠いた“不運”? 英紙が聖地で失態のイングランドを擁護「まさに最悪の状況だった」

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日本の堅牢を崩しきれずに敗れたイングランド(C)Getty Images

「JAPANNED」

 英紙『Mirror』は、現地時間3月31日に行われた日本代表との強化試合の直後、0-1で敗れたイングランド代表を皮肉り、「酷評する」を意味する「Pan」と「JAPAN」を掛け合わせた造語で大々的な見出しを打った。

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 それほどイングランドにとって“聖地”ウェンブリーでの戦いは、内容の乏しいものだった。23分に電光石火のカウンターで守備網を切り崩され、三笘薫に鮮やかなゴールを決められた“スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)”は、反撃に転じるも、引いて守る青き壁の前に苦戦。サイドや中央などを攻め崩しに行ったが、局面で創造性に欠け、冷静に対応されてしまった。

 終盤にはロングボールを多用。体躯で上回るタレント陣を用いて、日本ゴールを狙った猛攻を仕掛けたが、眼前に立ちふさがった堅牢は打開できず。史上初めてとなる日本戦敗北を喫した。

 自慢の攻撃が鳴りを潜め、退屈な展開も続いた。ゆえに「JAPANNED」と皮肉られるのも必然ではあった。そのパフォーマンスに対する英国内の評価は辛辣なものが並んだ一方で、日本戦の直前に8人が負傷離脱を余儀なくされる異例事態が招いた「不運」という見方も強まった。

 英紙『The Guardian』は「問題だらけの親善試合で、ワールドカップの主力がほぼ全員欠場したことで、周到な計画は崩れ去った」と指摘。3月の代表シリーズに35名を招集しながら、日本戦前には、ハリー・ケイン、デクラン・ライス、ブカヨ・サカ、ジョン・ストーンズ、ジュード・ベリンガム、ジョーダン・ヘンダーソンら主力がごそっと離脱。そうした不測の事態を受けたトーマス・トゥヘル監督の采配について「もしも、公式戦だったら、彼はもっと厳格に対処していた」と擁護し、こうも論じた。

「チームリーダーが不在という状況は試合内容にも表れていた。パフォーマンスは精彩を欠き、巧みなタッチや動きこそあったものの、決定力は皆無。さらに失敗に終わった新しいフォーメーションも重なり、まさに最悪の状況だった。ただ、今回、トゥヘルから選手たちへの批判は一切なかった。

 そこにあったのは、サポートと理解だけだった。彼は、このタイミングで選手たちに過度な負担をかけないメリットが、夏に実を結ぶと信じている。そうなれば、今回の“失われた機会”について、誰もくよくよすることはなくなるだろう」

 日本に喫した歴史的な完封負け。しかし、イングランドでは、「これは親善試合だから」と前を向く声が強いという印象だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]