2026年2月の星空情報:オリオン座からたどる冬の星座めぐり

2月、冷たい風の吹く時期ですが、少しずつ日が長くなり、春の兆しを感じられる時期となりました。しかし、星空ではまだ冬の星座が数多く見られます。
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夜空を見上げてまず目につくのは、7つの星からなる砂時計のような形です。これは「オリオン座」の目印です。赤いベテルギウスと、青白いリゲル、2つの1等星を持っており、「冬の星座の王者」と呼ばれるにふさわしい豪華さを誇ります。
砂時計の形のくびれた部分に並ぶ3つの星は、オリオンの腰のベルトに当たります。3つの星を結び、西へ延ばすと、「おうし座」の1等星アルデバランにたどり着きます。アルデバランの周囲には、小さな星がV字型に連なり、牛の顔を形作っています。
このVの字の星の並びはヒアデス星団です。同じ頃に生まれた星が、お互いの重力で緩やかに結び付き合っているものです。このような天体を散開星団といいます。
ヒアデス星団の小さなV字をさらに伸ばすと、大きなVの字ができます。これが角の星の並びです。
星を丁寧に結んでいくと、たくましく盛り上がった肩や、突き出された前足も浮かび上がり、上半身だけではありますが、はっきりとした牛の姿が見えてきます。
おうし座の肩には、もう一つ散開星団があります。ヒアデス星団より小さくまとまっており、小さなぶどうの房のように見えます。
これが「プレアデス星団」です。日本では「すばる」とも呼ばれ、その個性的な美しさは清少納言の「枕草子」でも称えられています。
再びオリオン座に戻り、今度は3つのベルトの星を東へ延ばしてみましょう。すると、「おおいぬ座」のシリウスが見つかります。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、そして「こいぬ座」のプロキオンは、「冬の大三角」を形作る星々です。
冬の大三角は正三角形に近い美しい形をしており、冬の星座を探すための良い目印になります。
大三角の上方には、ひときわ明るく輝く星があります。こちらは「木星」です。太陽系最大の惑星で、直径は地球の11.2倍にもなります。等級は現在-2.5等で、これはシリウスの約2.6倍に相当します。
木星の近くには金・銀の星が並んでいます。1等星のポルックスと、2等星のカストルです。この2つの星を頂点として、オリオン座の方向へ星を結んでいくと、漢字の「北」のような並びが描けます。これが「ふたご座」です。
ギリシャ神話に登場する双子の兄弟、カストルとポルックスが寄り添う姿が星座になっています。
星座の中には「なぜこの星の並びが、この星座なのだろう」と疑問に思うようなものもあります。しかし、星を丁寧に結んでいくと、ベルトを締めたオリオンの姿や、長い角をふりかざすおうし座、仲良く並ぶふたご座など、意外なほどはっきりした形が浮かび上がってきます。
寒い時期は空気が澄み、星がいっそう鮮やかに見えます。晴れた日には空を眺めて、星々を線で結び、星座の形を描くことに挑戦してみてはいかがでしょうか。

※1…木星の等級は日本時間2026年2月15日0:00時点のもの(国立天文台暦計算室 今日のほしぞら参照)
※2…星座や天体の見える方角や位置関係は2026年2月15日21時頃のものです
文・編集/sorae編集部
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