50代・本上まなみさんの「リアルな食卓」。京都に移住して12年、自分を大事にする時間こそ大切
ドラマ、映画で活躍するかたわら、エッセイストとしても執筆を続けている本上まなみさん。10月公開の『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』では、井ノ原快彦さんとともにナレーションを務めます。昨年、体調を崩し、約3か月間休養した経験をへて、多忙な日々のなかでも、疲れにくい生活習慣を取り入れるようになったと話す本上さん。日々、実践している「食養生」や体のメンテナンスについて語ってくれました。

気分が落ち込んだときは、香りのいい食材で気分転換を
40〜50代に差しかかると、「以前より疲れやすくなった」「体調や体質が変わった」と感じる人は少なくありません。今年で50代を迎えた本上まなみさんも、昨年体調を崩し、お仕事を休んでいたことをきっかけに、暮らしや心身の整え方を見直すようになったと話します。
「食養生の本を読んで、薬膳の考えを日常でも実践するようになりました。たとえば気持ちがうつうつしたときは、さっぱりしたかんきつ類や、ミョウガやシソなどの香味野菜を取り入れるとリフレッシュしたり。今日は魚を食べようというときも、ただ焼き魚にするだけじゃなく、ネギやショウガをのせてせいろで蒸して、仕上げにかんきつを絞ると、目先が変わる。そうした知識があると、自分だけではなく、子どもたちのことも、食事を通じてケアしてあげられるんですよね」(本上まなみさん、以下同)
同じ食材が続いてもOK。季節ごとのおいしさを楽しむ

季節ごとの食材を取り入れることも、体を整える知恵のひとつ。
京都に移り住んで12年になる本上さんは、地元ならではの新鮮な食材が手に入りやすいことも、この街で暮らす魅力だと感じているそうです。
「『振り売り』と言って、京都では農家さんがつくった野菜を家まで売りに来てくれて、おいしい食べ方も教えてくれるんです。お豆腐もちゃんとお豆腐屋さんで買えますし、昔ながらの商店街をうろうろ歩きながら買いものカゴをいっぱいにしていくのは、とても楽しくて幸せですね」

献立は、地元のおいしい野菜をメインに組み立てることも。写真は「大粒で旨みがあってすばらしいのです」と語る、丹波の黒豆の枝豆をメインにした日の食卓だそう。
「サイドメニューは酢豚、たまたま来訪したうちの母の定番料理のイカメシ、母土産のワサビ漬け、小松菜とお揚げの炊いたの、インゲン胡麻和え、あと大好きなイクラ醤油漬け。毎秋、一度は生イクラを買って漬け込みます。子どものために酢豚がありますが、ほぼお酒のアテですね! 初孫は山形のおいしいお酒。私が父方母方の両方の祖父母の初孫のため、何かというと、このお酒を飲みます」
買い出しに行けないときに備えて、多少の食材はストック。
「でも、冷凍があまり得意ではなくて。食材はなるべく新鮮なうちに調理するようにしています。だから、どうしても同じ食材がしょっちゅう食卓にのぼる時期もあるんですけど、それはそれでいいかな、と思っています(笑)」
自分を大事にする時間をおろそかにしない

食を通じて体を整えると同時に、「休むことの大切さ」も実感したという本上さん。
「今までは、自分は丈夫なのが取り柄と思い込んで、あまり体を気にかけてこなかったんですよね。仕事も旅行もしたいし、子どもと一緒に過ごす時間も楽しいし…。やりたいことがありすぎて、家でゆっくりするなんて時間がもったいない! と思っていたんです」
しかし、体調を崩したことで「いったん立ち止まってリセットすることも大事」と気付いたそう。
「やらなきゃいけない家事が残っていても、今日は目をつぶろう。明日やれることは明日にして、今日はゆっくりお風呂に浸かろう。そんなふうに、自分を大事にする時間を作るようになりました。やっぱり元気でいないと、家族もサポートできないし、仕事にも集中できませんから」
さらに、忙しさで中断したままになっていたピラティスも再開。心地よい汗をかくことが、いい気分転換にもなっているのだとか。
「最近は、ママ友が誘ってくれたマットピラティスに通っています。グループレッスンは初めてですが、きついポーズがあっても、みんながんばっているから私もがんばろう! と思えます。教室が近所で、ウェアのまま自転車でさっと行けるのも、続けやすくていいですね。毎日あれもしなきゃ、これもしなきゃ…と慌ただしく過ごしているけど、そんな中でも1時間のピラティスが、静かに自分と向き合う大切な時間になっています」
