キャリアコンサルタントが解説「応募する社数は“転職エージェント基準”ではなく″自分基準″で」

「転職エージェントから紹介された求人、何社応募すればいいの？」と題した動画で、キャリアコンサルタントの山本しのぶさんが、求職者の悩みについて丁寧に語った。動画冒頭、山本さんは「転職エージェントに、とりあえず20社応募しましょう！と言われたけれど、どうする？」と投げかけ、実際に何社応募すべきか悩む人々の相談に応じていると述べた。

山本さんは、エージェントが多めの応募数を勧める理由として、「転職エージェントは成功報酬型のビジネススタイル。紹介した求人で内定が出て、入社して初めて報酬が入る仕組みだから、応募数を増やすよう提案することが多い」とその業界の裏側を明かす。その上で「エージェントに言われた社数をそのまま応募するのはおすすめしません」と注意を促す。

動画では、求職者の属性ごとに適切な応募数の考え方を具体的な事例を挙げて紹介。たとえば「20代で営業職の場合、在職中の転職活動で一度に10社も応募して、例えば8社面接に進むと、仕事と両立できずスケジュールが破綻しかねない」と指摘。無理な応募のリスクについて「真面目な人ほど面接準備に時間をかけられないことがストレスになり、仕事との両立に精神的にもギリギリになる」と語った。一方、「離職中などでスケジュールに余裕がある場合は、最初に10社程度応募して通過率を見ながら追加応募を検討する方法もある」とアドバイスしている。

山本さんは「書類選考の通過率は年齢や職種・経験で大きく違う。あなたの場合の書類選考の通過率を見ながら、通過が多ければ応募はストップ、少なければ追加してバランスを取るのが賢明」と独自の見解を述べる。「エージェント基準ではなく、自分の状況に合わせて“無理のないペース”を意識して」と強調した。

動画の最後には「転職活動で重要なのは、無理せず継続できるペースを見極めること」とし、無料メルマガや著書の紹介も交えながら「今後もキャリアと転職に役立つ情報をお届けします」と呼びかけ、動画を締めた。