西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

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日本ハムだけは苦手も…パほか4球団相手にはいずれもOPS.950以上

 今季41本塁打で3年ぶり3度目の本塁打王、90打点で自身初の打点王を獲得した西武の山川穂高内野手。リーグを代表するスラッガーの球団別成績、そしてパ・リーグ5球団相手に放った印象的な本塁打を紹介する。

 パ・リーグ各球団との対戦成績に目を向けると、日本ハムだけは苦手としていたが、ほか4球団相手にはいずれもOPS.950以上と、驚異的な活躍を見せていた。なかでも「パーソル CS パ」ファーストステージで相対するソフトバンクには、OPS1.113と最も相性が良い。ファイナルステージで待つオリックス相手にも、打率.288、OPS.986と主砲の役割を果たしているだけに、CSでも驚異的な存在となりそうだ。ここでは印象的な本塁打を相手球団ごとに紹介していく。

〇オリックス9回戦(5月1日・9号ソロ)
 1-1の同点で迎えた9回の第4打席、それまで3打席連続三振を喫していた山川が、3番手・ビドルの高めに入ったカーブを捉える。打球はレフトポール際に突き刺さる値千金の勝ち越しアーチとなり、自身の好調を示す一撃となった。

〇日本ハム8回戦(5月8日・14号3ラン)
 初回の第1打席に杉浦から13号2ランを放ち、迎えた3回の第3打席。甘く入った高めのスライダーをはじき返すと、高々と舞い上がったボールは、レフトスタンドへ突き刺さる2打席連続の本塁打に。出場22試合で14本塁打と脅威のハイペースで本塁打を量産し、シーズン70本塁打の達成をも予期させた強烈なアーチだった。

〇楽天11回戦(6月26日・23号2ソロ)
 4回の第2打席、先発・早川が投じた3球目、外角のカットボールを逆らわずにはじき返すと、打球はライトスタンドへ突き刺さる先制の23号ソロに。この一発で日本人選手最速となる通算200本塁打を達成、続く第3打席には、さっそく通算201本目のアーチを描いた。

〇ロッテ19回戦(8月7日・33号3ラン)
 2点リードで迎えた4回の第3打席、ロッテ先発・森の投じた6球目のスライダーを完璧に捉えると、打球はレフトポール際へ飛び込む。背番号「3」の山川が3試合連続の33号3ランを放ち、“3”づくめの一発となった。

〇ソフトバンク25回戦(10月1日・41号サヨナラ2ラン)

 優勝マジックを「1」としたソフトバンクを、本拠地・ベルーナドームで迎えた一戦。両軍共に先発投手が力投を見せ、1対1の同点のまま迎えた延長11回の第5打席を迎えた。5番手・藤井のフォークをうまく捉えると、打球はレフトスタンドへ一直線。自身初のサヨナラ本塁打を、劇的な形で飾った。