フジテレビ・堤礼実アナ インタビュー(後編)
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 新型コロナウイルスの影響で、さまざまなスポーツイベントが中止や延期に追い込まれた中、唯一レースが開催され、スポーツファンを楽しませてくれていたのが競馬だ。

 そんな状況の中、レースをリアルタイムで放送し、競馬界の盛り上がりに一役買っていたフジテレビの番組『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3:00〜)。

 今回、競馬ファンにはお馴染みの井崎脩五郎さんや細江純子さん、DAIGOさんなど個性豊かなレギュラー陣とともにMCとして競馬の魅力を伝えているフジテレビの堤礼実アナウンサーにインタビュー。後編ではプライベートについても話を聞いた。


プライベートについて語ってくれた堤礼実アナ

――競馬ばかりではなく堤アナウンサー個人のこともお聞きします。フジテレビに入社して5年目になりますが、アナウンサーを目指したきっかけは?

堤 まず、幼いときからエンターテインメントの世界が好きだったということと、もうひとつは東日本大震災がきっかけになっています。

 わたしは関東の人間で直接被災はしていないのですが、テレビ中継で被害の状況を見ていたとき、入社後先輩になる生野陽子アナウンサーが現地からリポートをしていたんです。

 アナウンサーはしゃべらなければいけないものだと思っていたのに、あまりの惨状に生野アナウンサーは言葉を失い、ただただ泣いている姿が映っていました。それを見てものすごく伝わってくるものがあって、アナウンサーという仕事に興味を持ったんです。

 当時高校2年生だったのですが、実際のところ私がアナウンサーになれるはずがないと思っていました。

――現実的な目標ではなかったと。

堤 はい。その後、大学に進みカフェでバイトをするのですが、ひとつ上の先輩にとても素敵な方がいて、すごく憧れたんです。聞けばフジテレビのアナウンススクールに通っているということで、後を追うように私も行くことになりました。この環境が最終的には背中を押してくれることになったんです。

――あらゆる要素が積み重なって、アナウンサーへの道を歩み出したんですね。

堤 ご縁があって、フジテレビに入社することができました。言葉を大切にしなければいけない仕事で、難しさはもちろんありますが、やりがいもすごく感じています。

 私は大学時代、心理学を専攻していたのですが、言葉ひとつがプラスに働くことがあれば、その逆もあることを学んできました。ですから、そこは日ごろから意識しながら発言しています。もし自分の発したひと言が誰かにポジティブな影響を与えられたら、すごく嬉しいですよね。

――これまでの経験で強く印象に残っている仕事はありますか。

堤 いくつかあるのですが、『めざましテレビ』のエンタメコーナーを担当していて、ある女優さんにインタビューをさせていただく機会がありました。

 私としては気持ちよくしゃべっていただき、その方の素顔を引き出したいなと心掛けていたのですが、インタビュー後、その女優さんから「今日は何だかわからないけど、すごく楽しかった」と言っていただけました。

 その言葉がすごく心に残っています。他の方から見れば小さな経験に思えるかもしれませんが、私にとっては、自分のやり方は間違っていないとポジティブに思えた大切な出来事でした。

――自分に自信を持つことができる瞬間だったということですね。ご自身をどんな性格、またはどんなキャラだと思っていますか。

堤 うーん、第一印象はツンツンしているように見られるのですが、同期の中ではいじられキャラなのかなと (笑)。あとはひとりで行動するよりも、例えば競馬の仕事などあると、誰かと一緒に帰りたいタイプ。先輩の後ろについていく感じですね。

――妹キャラってことですか?

堤 そこはちょっとわからないんですけど、少なくとも私についてきてくださいというタイプではありませんね(笑)。

――フジテレビのHPでプロフィールを見ると、アメリカのカリフォルニア州出身とありますが。

堤 ああ、じつは生まれてから3歳ぐらいまでしかいなかったんです(笑)。ですから、ほとんど記憶はなくて、その後はどっぷり埼玉県育ちなんですよ。

――趣味はダンス、ミュージカル鑑賞とありますね。

堤 クラシックバレエを3歳から13〜14歳くらいまでやっていたんです。そのおかげもあってダンスをするのがとても好きで、ジャンルを問わず誰かが踊っているのを2、3回見ると、何となくですが覚えることができるんです。ただ、披露する機会もないですし、仕事の役には立たないんですが……。

 ミュージカルに関しては完全に親の影響ですね。母親が宝塚歌劇団の大ファンで、幼いときから家ではビデオが流れていましたし、物心ついたときには劇場に行って母と一緒に役者さんたちの出待ちをしたり… (笑)。

――憧れた役者さんはいたんですか?

堤 男役なら姿月あさとさんや真琴つばささん、高嶺ふぶきさん、香寿たつきさんが特に好きで、ビデオを擦り切れるぐらい見ました。

 娘役では花總まりさんの過去の映像をよく見ています。すごく可愛らしいお化粧に影響を受けて、私のメイクも濃いめになってしまったりすることも(笑)。

――ははは。さすが詳しいですね。プロフィールで好きなものに「ハプスブルグ家」とありますが、これもやはり宝塚の影響ですか?

堤 はい。ハプスブルグ家を題材とした『エリザベート』という演目が大好きなんです。5歳のとき初めて見てからずっと自分の心にある作品で、大学のときハプスブルグ家について調べたら、すごく面白くてハマってしまったんです。

――ハプスブルグ家は中世ヨーロッパを語る上で欠かせませんからね。

堤 とくにエリザベートという人物のバックボーンが面白くて、それをいろいろ調べている時間が至福なんですよね。家で暇な時間はずっとそんなことをしています。

――なるほど。では最後に、ご自身の今後の目標を教えてください。

堤 一番は焦らず自然体で、背伸びをせず着実に進んで行きたいですね。入社してこの4年間、焦るがゆえに十分な準備ができないままチャンスをいただくということもあったので、今後はそういったことがないよう経験を糧にあらゆる準備をして、備えたいなと思っています。

 どんな分野であっても、何かあったとき安心して任せてもらえるようなアナウンサーになりたいですね。

――競馬での目標は?

堤 先ほども言いましたが『みんなのKEIBA』のMCとして、競馬のスポーツとしての魅力を知ってもらうために努力していきたいです。個人的には、うーん、もうちょっと回収率を上げたいと思います(笑)。

Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」