エジルに対する批判の声止まず…中国版『ウイイレ』からデータ削除

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 アーセナルに所属する元ドイツ代表MFメスト・エジルが、サッカーゲーム『ウイニングイレブン2020』の中国国内版から削除されたようだ。イギリスメディア『BBC』が18日に報じた。

 敬虔なイスラム教徒であるエジルは、13日に自身のインスタグラムを更新し、新疆ウイグル自治区の現状について言及。中国政府と同国国内のイスラム教徒に対し批判的な見解を示し、中国国営放送『CCTV』がアーセナル対マンチェスター・C戦の放送を中止するなど大きな反発を招く事態となっていた。

『BBC』によると、中国国内からのエジルへの批判の声は止まず、『ウイニングイレブン2020』を含む少なくとも3つのゲームタイトルからエジルのデータが削除されたという。

 中国で『ウイニングイレブン』シリーズを販売する網易(ネットイース)は以下のように声明を発表し、エジルを厳しく批判した。

エジル選手の投稿は非常に極端で偏った見方によるものだ。そしてそれは、中国のファンの気持ちを傷つけ、愛と平和のスポーツ精神を踏みにじった。我が社はこれを決して許容しない」

『BBC』によれば、中国政府は国内でウイグル人イスラム教徒を弾圧していることを一貫して否定しており、「彼らは暴力的な宗教的過激主義者であり、それを是正するために『職業訓練センター』で教育を受けている」と主張しているという。