ラリージャパンが“初夏開催”へ大転換 名古屋で初のオープニングセレモニー実施、その狙いとは

「ラリージャパン」が晩秋開催から初夏へとシフトした(C)Getty Images
世界ラリー選手権の日本ラウンド「ラリージャパン」がこれまでの晩秋開催から初夏へとシフトし、5月28日夕には名古屋市内では初となるオープニングセレモニーが実施された。ラリージャパンは愛知、岐阜を舞台に2022年から5年連続開催となったが、中止になった20年、21年を含めてモータースポーツ雑誌の編集や東京オートサロンの運営を手がけてきたサンズ社の運営母体で始まり、03年から豊田市に移行。現在のラリージャパン実行委員会の会長は太田稔彦豊田市長が務めている。
【動画】開幕戦レース、スタート直後のアロンソのオンボードカメラ映像を見る
23、24年には豊田スタジム内のピッチを改修してスーパースペシャルステージを設けるなど豊田市が中心でセレモニアルスタートも現地で開催されてきた。愛知県の県庁所在地でもある名古屋市では事前のPRイベントなどは開かれたが、スタートセレモニーの実施には消極的だった。
ただ、サンズ時代には新型コロナウイルス感染拡大となった2020年に名古屋城下の名城公園でセレモニアルスタートが計画されていたといい、22年には県庁前の公道を封鎖してラリーカーのデモ走行も行われた。豊田市はトヨタ自動車本社があり、地元の協力も得やすい利点はあったが、大都市の名古屋市を中核にしたいという思惑は下地としてあったようだ。
オープニングセレモニーは名古屋城の城郭内にある愛知県体育館前の広場で行われた。当日は最高峰カテゴリーのマシンを中心に特設ステージに競技車両が集結。今季の第3戦サファリラリーで初優勝を果たし、続くクロアチアラリーでも勝利したトヨタガズーレーシング・ワールドラリーチームの勝田貴元も「名古屋市でセレモニアルスタートをやるということで本当にたくさんの方の協力、そして準備とかすごく大変だと思うんですけど、このような形でファンの皆さんと盛大に行うことができました。どんどんラリーを盛り上げて、お祭りのような感覚で文化として根付くように僕も頑張っていきますので最後まで応援していただけたらうれしいです」とステージ上でスピーチした。
名古屋市でのオープニングセレモニーが実現した一方で、岡崎中央総合公園(岡崎市)でのスーパースペシャルステージ、愛知県東部の新城市で行われたステージも昨年の大会で終了。変革の時期を迎えている。今後は名古屋市内でスペシャルステージを行う構想もあるようだが、移動距離や渋滞などの問題もあり、実現に向かうかどうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
