首都直下地震の死者数「半減」目標、政府が基本計画改定へ…「感震ブレーカー」普及目指す
首都直下地震の発生に備え、政府がまとめた「緊急対策推進基本計画」の改定案が明らかになった。
最大1万8000人と想定する死者数を今後10年間で半数以下に減らし、火災対策に有効な「感震ブレーカー」の普及を目指す。
計画の改定は2015年以来となる。政府が昨年12月に公表した最新の被害想定では、マグニチュード7級の地震で、建物被害は最大で全壊が約13万棟、焼失が約27万棟の計約40万棟に上るとしている。建物火災の犠牲者が多いとされ、死者数の7割近く(1万2000人)を占める。
計画の改定案では、死者数と建物の全壊・焼失棟数について、これまで「おおむね半減」としてきた減災目標を「半減以上」に前進させる。火災による被害を減らすため、揺れを感知すると電気を自動的に遮断する感震ブレーカーは、設置率の目標をこれまでの「25%」から「おおむね設置」に引き上げる。
24年度の内閣府の調査では、首都圏での感震ブレーカーの設置率は20%にとどまる。政府は、設置率が100%になれば、焼失棟数を72%減らせると試算している。住宅の耐震化にも引き続き取り組み、耐震性が不足する住宅を「おおむね解消」させるとした。
首都直下地震で被害が想定される1都9県の「緊急対策区域」で進めるべき対策として掲げる目標の数は、従来の47から4倍の189に拡充する。
改定案は、閣議決定を経て6月にも公表される見通し。
