沖縄本島近海でM5.9の地震 与論町で震度5強 気象庁「今後2~3日は規模の大きな地震に注意」

5月20日午前11時46分頃、沖縄本島近海を震源とするマグニチュード(M)5.9の地震が発生しました。震源の深さは50キロです。

鹿児島県与論町で最大震度5強を観測したほか、鹿児島県・沖縄県の広い範囲で震度5弱から震度の1揺れが観測されています。津波の発生はありませんでした。

気象庁は「今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多い」として、引き続き1週間程度は、最大震度5強程度の地震に注意を呼びかけています。

地震のメカニズムは「逆断層型」

今回の地震のメカニズムは、北西~南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

沖縄本島近海は、フィリピン海プレートが関係するプレート境界付近に位置しており、過去にも繰り返し地震が発生してきた地域です。

気象庁によると、同じ震源域の周辺では、2008年7月8日にM6.1(最大震度5弱)、2016年9月26日にM5.6(最大震度5弱)など、複数の有感地震が記録されています。

「落石・崖崩れ」に警戒を 雨との複合リスクも

気象庁は今回の地震を受け、防災上の留意事項として以下の点を挙げています。

・揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっている

・今後の地震活動や降雨の状況に十分注意が必要

揺れが強かった地域では、地盤が緩んでいる可能性があります。奄美地方は梅雨入りしています。雨が降った際には土砂災害のリスクも高まるおそれがあります。

「今後2~3日は特に注意」 最大震度5強程度の地震が再び起きる可能性も

気象庁は今後の地震活動についても見通しを示しています。

過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あるとされています。このため、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震への注意が必要です。

特に今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多いとされており、引き続き1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意が必要です。就寝時なども含め、室内の安全確保が大切です。倒れて来るもの、飛んでくるものが近くにないように気を付けてください。

この地域で想定される「より大きな海溝型地震」とは

今回の震源周辺は、政府の地震調査研究推進本部が長期評価を行っている「南西諸島周辺」の領域に含まれています。南西諸島周辺、与那国島周辺では、将来的に以下のような地震が想定されています。

■南西諸島周辺及び与那国島周辺の巨大地震

17世紀以降、発生が確認できている巨大地震は、1911年の喜界島地震(M8.0)の1回のみです。発生頻度は推定できないとして、将来の地震発生確率のラン

クはXランクの「すぐに地震が起きることを否定できない」とされていて、発生した場合の地震の規模はM8.0程度と推定されます。

■南西諸島周辺のひとまわり小さい地震

1919年以降、M7.0~7.5程度の地震が4回発生しており、その発生頻度は25.8

年に1回(参考値)です。将来の地震発生確率のランクは、Xランクの「すぐに地震が起きることを否定できない」とされていて、発生した場合の地震の規模はM7.0~7.5程度と推定されています。

■与那国島周辺のひとまわり小さい地震

1919年以降、M7.0~7.5程度の地震が12回発生しており、その発生頻度は8.6

年に1回です。将来の地震発生確率のランクはⅢランク「今後30年以内の地震発生確率が26%以上」としていて、地震の規模はM7.0~M7.5程度と推定されています。

日頃からの備えを今一度確認を

今回の地震を機に、日頃の防災対策を改めて見直してみましょう。気象庁は以下の備えを呼びかけています。

・家具の固定・非常用持ち出し袋の準備・水や食料の備蓄・避難場所・避難経路の確認・感震ブレーカーの設置・建物の耐震化

沖縄・奄美地方は観光客も多く訪れる地域です。旅行中の方も含め、滞在先の避難場所を事前に確認しておくことが大切です。