撮影に臨む高橋一生

写真拡大

 5月12日(火)に第5話が放送された高橋一生主演の『リボーン 〜最後のヒーロー〜』(テレビ朝日系)。

「タイムリープ」と「転生」を組み合わせたトンデモ設定の本作は、考察要素が多岐にわたり混沌としてきている。

 新興IT企業「NEOXIS」の創業社長・根尾光誠(高橋)は、業界トップに立つために手段を選ばず会社を拡大させてきた、傲慢で冷酷無比な男。

 たくさんの人間から恨みを買ってきた彼は、ある日、神社の階段から何者かに突き落とされてしまう。意識を取り戻して目を覚ましたが、なんとそこは14年前の2012年で、しかもなぜか顔がそっくりの別人・野本英人(高橋・二役)になっていた。

 もともとの英人はさびれた商店街の住人なのだが、やさしく正義感あふれ、周囲から慕われている男。光誠はそんな真逆のタイプの英人となり、人生をやり直していくストーリー。

■「光誠の中身は英人説」が強まったシーン

 本作には、2026年の光誠を突き落とした犯人は誰なのかという考察要素があり、また、劇中では光誠と英人の異母兄弟説も示唆されており、こちらも考察対象となっている。

 さらに考察に拍車をかけているのが、転生後の世界では光誠が2人存在しているという設定。前述したとおり、主人公は英人に転生した光誠なのだが、2012年にはIT企業社長である根尾光誠も存在している。

 この設定により、英人の体に光誠の魂が入っているように、光誠の体に英人の魂が入っているという説が有力視されている。

 本作のヒロインは、商店街の住人で英人と友達以上恋人未満だった池谷更紗(中村アン)。英人の体に入っている光誠も更紗に惹かれて恋心を自覚するようになっているが、そのことを人づてに知ることになったIT社長・光誠の表情や態度が微妙に変わるという演出がされていた。

 IT社長・光誠は更紗のことはほとんど知らないはずのため、そのシーンによって “光誠の中身は英人” という可能性が高まったと言える。

「入れ替わり転生説」が当たっているとしたら、これまでは光誠サイドが描かれてきたが、今後は英人サイドが描かれることもあるかもしれない。要するに、目を覚ましたら光誠に転生していた英人が、戸惑いながらもいかにしてIT社長として会社を大きくしていったかという、“裏面” の物語が展開される可能性である。

 カセットテープのA面・B面のように、反転した別のストーリーが描かれるとしたら見ものだ。

■もしや転生してきたのは “べつの世界線”?

 一方、第5話には考察をさらに混沌化させるシーンも挿入されていた。

 英人の体に入っている光誠がIT社長・光誠のフリをするというややこしいエピソードが描かれたのだが、2011年の光誠の行動・発言を記憶していないという描写があった。

 少々複雑なので説明しておくと、2026年からきた光誠が英人に転生したのは2012年なので、2012年以降のIT社長・光誠の言動に変化があったとしても不思議はない。だが2011年はタイムリープや転生の影響が及んでいないはずなのに、転生してきた光誠が2011年の光誠の言動を覚えていなかったのだ。

 しかも、必死に思い出そうとすると激しい頭痛におそわれ、よろめきながら倒れ込んでしまう。その後、なんとかその2011年の記憶を “思い出した” のだが、本当にただ単に忘れていた出来事を思い出しただけなのかという疑問が残る。

 もし、2011年の記憶を忘れていたのではなく、そんな出来事はなかったはずなのに “あったこと” になっているのだとしたら、そもそも主人公が転生してきたのは元の世界とは似て非なる世界だったという可能性も。SF用語でいうところの “べつの世界線” というわけだ。

 ただでさえストーリーが複雑な本作だが、複数の世界線が存在する設定まであるとしたら、考察要素がマシマシで混沌としてくる。

 今夜放送の第6話の予告映像には、更紗とIT社長・光誠が会っているシーンや、とうとう2人の光誠がサシで対面するシーンなどが描かれていた。

 おそらく第6話が中盤の山場となり、もしかすると大きな謎もいくつか解けるかもしれない。注目だ。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『コクハク』(日刊現代)、『日刊SPA!』『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿