《燃料高騰が直撃》混乱長引く中東情勢 高知県内の農業・漁業は?【高知】
中東情勢の混乱は国内の経済に大きな影を落とし始めています。
高知県内でも1次産業の分野で燃料高騰の影響に懸念が広がっています。
高知県香南市夜須町でメロンを作っている生産者の永野覚さんです。
永野さんは20アールのハウスで約3600株のメロンを育てています。
メロンを育てるには温度管理が不可欠で、ハウスの中の温度をセンサーで測って、常に20度以上になるようボイラーが自動で点火する仕組みになっています。
「植物に合わした栽培方法なので節約というのは難しい。だいたい2000リッターを1週間くらい」
永野さんは他のハウスでもメロンを作っていて、計3基のボイラーがあり、燃料のわずかな価格変動が経費を押し上げます。
■永野覚さん
「ちょっとでも節約するようにボイラーに放熱を防ぐ断熱材を巻いてみたりとか、ほんのちょっとのことだができることはやっている」
生産者としてできる努力はしているといいますが限界があります。
■永野覚さん
「急に(燃料価格が)上がっても、メロンの価格に反映させ高く売ってもらうとかはできないので、そこは農家の方がこらえて何とかやっていくという感じ」
先行きが不透明な燃料価格。長引けば、今後、農作物の価格に影響が出てくるおそれがあります。
燃料価格高騰の影響は県内の主要産業である漁業にも─。
土佐清水市の清水漁港です。この日、市場にはマグロやカツオなどが次々と水揚げされていました。
漁に絶対必要なのが船の「燃料」です。
■高知放送・岩本記者
「漁港内にある船の燃料給油場所に来ています。こちらには燃油価格改定と書かれた紙が貼られています」
3月、県漁協・清水統括支所は、軽油と重油の販売価格を10円ずつ値上げし、軽油は1リットル125円、重油は1リットル127円になりました。
1回の漁で約500リットル使うという地元の漁師はー。
■地元の漁師
「厳しいですね。なんとかしてほしい」
「毎日だいたい500リットル近くいる。10円高くなると自分たちにはこたえる、ダメ」
土佐清水市の特産「清水サバ」の漁を続ける田中孝太郎さんです。
田中さんは先の見えない現状に不安を募らせています。
■漁師・田中さん
「今後追加の値上がりが噂の段階だが話が入っている。今後どこまであがるのか、どれくらい上がるのか、いつになったら終わるのかっていうのが分からないので不安」
「燃料代が上がったから高く買ってもらえるとかではない」
さらに不漁という最悪のケースも頭をよぎります。
■漁師・田中さん
「将来的にもっと値上がりしてさらにサバも釣れないとなるとちょっと考えないといけない」
高知県漁協によりますと、現状では燃料の販売価格が下がる見込みはないということで、漁業関係者にとって先行きは不透明なままです。
