ヒューマノイドの訓練センター構築へ ヒト型ロボット専用基盤開発のINSOL-HIGH、ニッセイ・キャピタルから1億円調達
●グローバル競争下でヒューマノイドロボット実用化を目指す
ヒューマノイドロボット市場は年平均成長率50.4%で急拡大しており、2024年の約2,740億円から2032年には約2兆円規模への成長が予測されている。世界的にヒューマノイドロボットの実用化が急速に進展し、米国内のBMW工場ではFigure 02導入により作業速度4倍、成功率7倍の向上を実現した。米国や中国では国家主導による投資が相次いでいる。
●ヒューマノイド支援プラットフォーム「REAaL」とは
INSOL-HIGHが開発するヒューマノイド支援プラットフォーム「REAaL」は、ヒューマノイドの社会実装に必要なタスク設計・模倣学習・データ蓄積・現場実装までのすべてを一気通貫で支援するデータ主導型プラットフォームだ。従来の個別ロボット導入とは異なり、複数企業でのデータ共有による大規模学習と継続的な性能向上を実現し、日本の産業現場に最適化されたロボット活用を可能にする。
将来的には、特定のメーカーに依存せず、誰もがロボットタスクを生成・流通・活用できる「オープンなロボット社会基盤」を実現し、製造業、物流業、建設業を入り口に、介護・医療やその他サービス業など幅広い分野で、さまざまなヒューマノイドロボットが活躍できる社会を目指している。
シニアキャピタリストの伊藤佑将氏は、「INSOL-HIGH社は、海外のヒューマノイドロボットメーカーとの連携をはじめ、すでに日本の物流現場の実証フェーズに進んでおり、今後の現場への本格的な社会実装が強く期待されます」と期待を示している。

●日本初となるヒューマノイドロボットのトレーニングセンター構築へ
ヒューマノイドロボットを現場で実用化するためには、従来の産業用ロボットとは異なり、人間の動作を模倣し、複雑で変化する作業環境に適応する能力を身につけさせる必要がある。これには、実際の作業現場を模した環境での大量の学習データ収集と継続的なトレーニングが不可欠だ。
日本が技術的優位性を確保し、国内産業の競争力を維持するためには、いち早くこうしたトレーニング環境を整備し、日本の現場に最適化されたロボット活用ノウハウを蓄積することが急務である。
この戦略的課題に対応するための取り組みが、日本初となる産業に特化したヒューマノイドロボット専用トレーニングセンターの立ち上げだ。INSOL-HIGHは2026年以降の正式稼働に向け、参画企業を募って運営準備を進めている。
本センターでは、物流・製造現場を模した環境でのモデル構築・模倣学習・強化学習・シミュレーションを通じて、ロボットに必要なフィジカルデータ生成ができる「現場実装型トレーニングセンター」を実現していく。
