「泣き芸」が注目を浴びている横澤夏子さん

写真拡大

 お笑いタレントの横澤夏子(32)が10月12日放送の「あさイチ」(NHK)にゲスト出演し、号泣している様子が映し出された。前枠の朝ドラ「舞いあがれ!」を見て感動したためだった。業界では、横澤が“泣き芸”で「第二の柴田理恵」を襲名か、との声が上がっている。

 ***

【写真を見る】2人の娘が顔にめり込んでいる!? 母になってから涙もろくなったという横澤夏子

 前作「ちむどんどん」の評価があまりにも低かったためか、「あさイチ」では番組名物の“朝ドラ受け”がしばらくの間なかった。しかし、「舞いあがれ!」がスタートすると、朝ドラ受けも復活した。

 12日の第8話では、祖母・祥子(高畑淳子)と長崎・五島で暮らすこととなった舞(浅田芭路)が「お婆ちゃんと今まで会えなかったのはなぜか、お母ちゃんとケンカしたのか」と尋ね、祥子は「昔な……」と切り出し、「嫌いなわけがなか。待っとったとよ」と本音で語り合うシーンが印象的だった。

「泣き芸」が注目を浴びている横澤夏子さん

 続く「あさイチ」では、博多大吉が少し困ったような顔で説明する場面から始まった。

大吉:ゲストが一人、号泣してたんですよ、8時5分ぐらいから。

横澤:なんて心が温まる朝ドラなんだろう、何度も泣けました。

――と説明しつつ、再び号泣し始める。

横澤:今日は神回なんじゃないですか? おばあちゃん側の感情が見られたのも……。

大吉:「舞いあがれ!」の作品がいいのか、吉本(興業)が働かせすぎなのか、意見が分かれるところです。

 横澤といえば涙もろいイメージがあるが、「昔はそうではなかった」と言うのは民放ディレクターだ。

母になって涙もろく

 インスタグラムに日々の子育ての様子を投稿することも多い横澤。最近は「ママタレ」としても活躍中だが、

「彼女がよく涙を見せるようになったのは、2020年に第1子を出産してからだと思います。母親になってから感動しやすくなり、特に子供が一所懸命な姿に弱い傾向があります。フジテレビの『ノンストップ』でも、たびたび泣いていますよ。業界では“横澤の涙”は定番となっており、柴田理恵さん(63)に続く“泣き芸人”として評価されています」

 とは、先の民放ディレクター。

 確かに柴田の泣きもよく見る。

「9月29日に放送された『私のバカせまい史SP』(フジ)では、“柴田理恵・号泣史”が企画になっていたほどです」

 今まで誰も調べたことのない“せま〜い歴史”を芸能人が独自の解釈でプレゼンする番組だ。MCのバカリズムは、柴田理恵をこう解説した。

バカリズム:柴田理恵さんといえば、これまで数々の番組で涙を量産してきました。おそらく日本で一番泣き顔を見せた芸能人と言っても過言ではありません!

 そして、彼女の泣きをデータ化して見せていったのだ。番組によると、テレビで最初に柴田が泣いたのは1997年の「すっぴんDNA」(日本テレビ系/中京テレビ制作)という深夜番組で、能登半島で過酷な塩づくりにチャレンジする女性アイドルのVTRを見て、久本雅美と共に号泣した時だという。そして、彼女はVTRを見て泣くことが多い、と結論づける。

 ちなみに、柴田がこれまでにフジの番組内で流した涙の量を計算すると、330ミリリットル(1粒0・2ミリリットル×10粒として計算)になり、全局だとおよそ2リットルは堅いとか。

 ところが、ここ数年、柴田の泣きは減少傾向にあるという。

泣き芸の歴史

 バカリズム:長引く不況によりテレビ業界にも予算削減の波が訪れ、お金のかかる再現VTRや時間のかかるドキュメントVTRが減ったことが影響しているのではないか。

「そんな中、期待され始めているのが、横澤の“泣き芸”というわけです。早くも“第二の柴田理恵”という声も上がるほどです」

“泣き芸”なんてあるのだろうか。

「泣くシチュエーションと本人のキャラにもよりますが、泣くことがマイナスになることは少なく、大抵プラスに働きます。番組上、感動させたいVTRや泣かせたいVTRには、泣くゲストがいたほうがプラスになるわけです。その意味で、柴田さんは瞬時に泣けること、涙をこぼす泣き方や涙の量、さらに泣き顔が絶妙で、涙のコメントもいい味を出している。感動だけで泣ける、喜怒哀楽どんな感情でも泣けるのは、まさに“泣き芸”といっていいでしょう」

 いつ頃からあるのだろう。

「元祖は『それは秘密です!!』(1975〜87年、日テレ)で司会を務めた桂小金治さん(1926〜2014)ではないでしょうか。長年、音信不通となっていた親子や兄弟などが、番組の調査によって再開を果たすという公開番組でした。当事者はもちろん、小金治さんも号泣して“泣きの小金治”と言われていました。その後を継いだのが、徳光さんかもしれませんね」

計算尽くで泣く

 徳光和夫(81)は「24時間テレビ」(日テレ)でよく泣いていた。

「番組名物にもなりました。そこから“泣きの徳光”というキャラができ、いろんな場面や番組で泣く徳光さんを、視聴者が面白がるようになりました。柴田さんと同様、番組の演出上、涙が必要なときに名前が挙がるタレントです」

 涙もろいタレントなら、西川きよし、羽鳥慎一、フジモンことFUJIWARAの藤本敏史、和田アキ子、山瀬まみ、フィギュアスケートの織田信成などもいるが、

「単に涙もろいだけではダメです。なんで泣いているのか理解されない嘘泣きなんて視聴者に判断されるとマイナスに働くこともありますから、そこが難しいところです。視聴者の涙を誘うような泣きで、本物の涙が自然と出せるくらいでなければ、“泣き芸”とまでは呼ばれません。さらに、“泣き芸”がイジられて面白くなるまでには、徳光さんや柴田さんクラスにならないと難しいでしょう」

 現状の横澤はどのレベルなのだろうか。

「彼女はまだ、涙もろい、泣き上戸といったレベルですね。でもいずれは、狙って本気で泣くことのできる、徳光・柴田レベルに達するのではないかと期待しています」

デイリー新潮編集部