この年式に慣れていないディーラーでは、ワイパーゴムの交換だけで1時間半待たされることもある

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―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私はクルマが好きで、これまで数十台のクルマに乗り継いできたのですが、輸入車は維持費が高いため、これまで乗ったクルマの多くは国産車でした。

 しかし、そんな私は今年W140型メルセデス・ベンツを購入。維持費が高いということは、買う前から予測できていたのですが、買ってから現在までに50万円ほどの整備費用をかけてしまいました。けれども私は、この費用に対してかなり満足しています。なぜなら、50万円分の変化を感じているからです。

◆ロールスの車検代90万円より納得できたW140の整備費50万円

 過去に私がロールスロイスに乗っていた際、車検整備で90万円という洗礼を受けたことがありましたが、同じ高額整備でも、その際の印象とは全く違います。

 ロールスロイスの場合、90万円の整備を受ける前も、受けた後も、乗り味はほぼ変わりません。むしろ、整備に出す前のほうが快適と感じるぐらい。整備に出した後のメリットといえば、ブレーキ性能に安心感が増したという程度でした。

 それに対して、メルセデス・ベンツは、お金をかければかけただけ、はっきりとした違いを感じることができたのです。

 私は、W140を購入した当初、50万円もの整備費用をかけようとは思いませんでした。むしろ、安く維持することを期待しており、故障箇所がなければ良いと思っていました。そして専門修理工場で全体的に見てもらった結果、交換を要する箇所は、基本的にゴムブッシュ類であることがわかりました。

 そういった部分を全部交換すると数十万円単位になることもわかったのですが、交換しなくても乗れてしまい、なおかつ交換を怠っても、それが原因でどこか別の場所が悪くなってしまうということもないと知りました。ですから、格安で乗りたいと思った場合、このW140に対して、早急にお金をかける箇所はほぼなかったわけです。
 
 とはいえ、メルセデス・ベンツの経験があまりない私は、極端に安く維持する勇気もなく、車検整備を専門工場に依頼することにしたのです。

 予算は、整備費用で25万円程度、法定費用も合わせて35万円ぐらいとしました。この時点で国産車よりはるかに高いわけですが、安心してW140に乗りたかったため、これぐらいの金額は出そうと思ったのです。

◆50万円かけて整備しなくても十分乗れたW140を追加整備した理由

 W140を預けたあと、私は工場で代車を借り家路についたのですが、その時気づいたことがありました。それは、良い状態のメルセデス・ベンツは最高だということです。

 その工場では、古いメルセデス・ベンツの代車を貸してくれたのですが、これがとても良かったのです。

 この良さは、文章では表現できないのですが、一言でいえば、「経験したことのない良さ」。三本和彦さんが、W202型Cクラスに対し「惚れ惚れする」といっていましたが、そういった感覚がまさにわかったという感じです。

 1週間後、車検から戻ってきたW140に乗り込んだ私は、以前よりかなり良くなった自分のクルマに感激しました。しかし、W140に乗っていても、代車のことが忘れられません。自分のクルマは、整備前より良くなっているものの、代車ほど良いと感じなかったのです。

 そこで、W140の車検整備の際、交換したほうがいいが後回しにできる部分には、手を付けてもらわなかったのですが、そういった箇所にもすべて手を入れれば、あの代車並に凄いクルマになるのではないかと思い、車検整備から1か月も経たないうちに、私は再度W140を整備に出すことを決意。その時の整備では、問題があると診断された部分にすべてに手を入れてもらい、結果的に22万円ほど整備費用を払いました。