「肌が合う人」を見つけるということ【TOKYO REAL BEAUTY Vol.17】

2019.06.14

「肌が合う人」を見つけるということ
先日、ライター仲間の友人とお茶をしていた時のこと。「おすすめのエステやスパがあったら教えて」と聞かれた。雑誌の特集の相談かと思いきや、個人的に受けたいので探している、と言う。仕事柄、美容にまつわる情報は何でも扱うため、コスメ以外にもスパやエステ、サプリ、器具、最近ではキレイの旅などといった体験取材という“おいしい仕事”もさせていただけることも多くなった。
当たり前だが、取材を受ける側もここぞとばかりに宣伝をしてくる。ほとんどのサロンで「最新のトリートメントを受けていってください」とトップセラピストが担当するトリートメントを用意してくれた。本来なら至福の時になるハズなのに……この時だけは睡魔との戦い。これは本当にツラい(笑)。

最新のスパ情報でいえば、銀座のど真ん中でオープンしているラグジュアリーなメンテナンスサロンがある。「BLOOM AURA the Journey」は著名人や芸能人がお忍びで通うサロン。3人のセラピストが全身くまなくトリートメントしてくれるといい、すでに体験取材したライター仲間も「ぜひ、体験すべき」と話していた。
著名人が通うお忍びスパといえば、都内にある某ホテルに併設しているスパもすごい。このホテルは来日するハリウッドセレブたちの指定宿として有名なのだが、有名俳優がゾッコンになる日本人セラピストがここにはいるのだ。
そういえば、以前、スパ好きの美容ジャーナリストの先輩に「良いスパの条件」を聞いたことがあった。「施術内容、使用するオイル、価格、設備などいろいろな判断基準があるけど、これらは大したことじゃないの。とにかく“相性”だから。触れられて心地よいと感じるセラピストは見つけておいたほうがいいよ。体を預けられる安心感は何よりも大事」と教えてくれた。
トリートメントを受けるだけなのにそこまで言う? と驚いたが、肌に触れる行為というのは感覚的なことだけど、この気持ち、わからなくない。ましてや体を預けるのだから、セラピストの手の相性の良し悪しを第一優先に、と言った先輩の話もあながち間違いではないのだろう。肌の相性の良いセラピストを見つけたい……そこからスパ巡りの旅が始まった。
コスメブランドのエステから個人で開業しているセラピストのトリートメントを受けてみたり……ここ5年ほど取材と自分へのご褒美を兼ねて、いろいろなスパに出かけている。最近では、打ち合わせ前の空き時間や仕事終わりに立ち寄れるスパに行くことが多くなった。ジョンマスター・オーガニックの「CLEANSE SALON」やYON-KAの「レスパス ヨンカ表参道」「The Day Spa TOKYO」。六本木ミットタウンの「bamford」などもお気に入りだ。

イギリスのラグジュアリー オーガニック スパブランドbamfordの「バンフォード ヘイバーンスパ」は2015年に日本に初上陸をした時からお気に入りスパとしてマークしている。というのも、このスパで安心して体を預けられるセラピストを見つけたから。
しなやかに動く指。手のサイズは若干小さめだが、ふくよかな「厚み」があり、吸い付くような手。触られていることを感じさせない、まるで自分の手のような感覚になる。
「セラピストと肌の相性が良いと体がリラックスするの。体の巡りもよくなるし、コリもほぐれやすくなる。これこそ究極のセラピー効果なんだよね」と言う先輩の意味がものすごくよくわかった。
今年の春は特にバタバタしていたこともあり、体のこわばりを受けた体をほぐすため、bamfordへ向かう。フットバスに始まり、オールハンドのトリートメント、足裏のリフレクソロジー、そしてヘッドマッサージがついた充実した内容。施術前におこなうカウンセリングで、首から肩、背中にかけて入念にほぐしてほしいというリクエストも添えて。
ラベンダーの香りのエッセンシャルオイルが部屋全体に広がり、気持ちを穏やかにしてくれる。自分の体温よりも少しだけ温かい手が肩から背中、足へとリズムよく動き、いつの間にか眠りの中へ。
耳元で終了の声をかけられるまでぐっすり寝ていた。体を起こすと肩から背中、腰まわりまで軽くなり、首の筋の痛みは消えていた。心も清々しく、頭はすっきりしていた。やっぱり良い、この人に頼んで良かった、とホッとする。

友人は私の話を聞いて、腹落ちしたようだった。
「愛し合う男女は肌を重ねるのだってそうだよね。“この肌と離れられない”的な時もあるし。肌が触れ合う時って見えないし感じないけど、電気みたいな周波が流れているのかもしれないね」と。
スパのボディトリートメントを受けたことがない人は、この心地良さを自身の体で感じて欲しい。スパ経験のある人は、この深みにハマって欲しい。一度、体が知ってしまったらもう抜けられない……究極の心地良さを。
バンフォード 東京ミッドタウン店
http://purity.co.jp/bamford/
(Text & Photo:長谷川真弓)
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